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平成12年6月定例議会の一般質問

私の質問内容
平成十二年六月二八日


 平成十二年六月定例議会におきまして質問の機会を与えられましたので、通告書にしたがいまして質問いたします。
 まずはじめに、市町村合併の準備についてお伺いいたします。
今、宇和町では目前に迫った「昭和の大合併」に迫る平成の市町村合併について真剣に議論されることもなく、県の提示する案をひたすら待っているという状態であります。そもそも、昭和の大合併は県が市町村を飛ばして住民投票を行い強制合併したという形でしたが、今回の市町村合併は自主的合併ということが愛媛県の市町村合併促進要綱策定検討委員会の中で言われております。つまり、県としては最終的な合併のパターンは1案ないしは、数案出すのですが、それをどう受け入れるかと言うことは当事者である市町村が決めると言うことになっております。そのような中で、「県の方向がが定まってから考える」という町長の姿勢では、対応として遅すぎるのではないでしょうか。県の方向が定まる前に、東宇和の枠組みに三瓶町が入る、あるいは、吉田町が入るパターン、そのときのメリット・デメリット、問題解決の方法など自分たちの意見を議論しておくことが重要と思います。それまで、待つだけでは最終的なパターンが提示されたときにそれを受け入れる地元としての素地が形成されてないという懸念が十分に考えられます。合併のパターンは必ず県から示されるのですから、それまでに宇和町の意思形成過程としての議論は事前にやっておかねばならないのは当然のことですが、このことについて町長はどう理解しているのでしょうか。
 現在、宇摩地域では行政・議会・民間団体のすべてのところで合併の検討がされています。内子町では合併に関する特別委員会が設置されました。今年2月には、南宇和郡5町村の有志議員により研究会も設立されると言うように、その動きは活発化しようとしています。町長が「県の考えを待ってから考える」という姿勢だと、全体的にその議論がなされず、ましてや町職員に至っては町長から検討せよと指示を出されてはじめて自分の仕事になったと解釈するものです。そして、それから検討が始まるのです。例えば東宇和が一つになれば宇和町住民にとってどうなのか、借金が増えるのか減るのか、商工会はどうなるのか、福祉サービスはどうなっていくのか、学校は、病院は、役場の職員数はなど考えてみなければならないことは決して少なくはありません。是非を含めて町民の幅広い層で十分に考えてみなければならないのではないでしょうか。
 また、県からパターンが示されたら、「はい、そうですか」というように直ぐに受け入れることは難しいと思います。県の方では、各市町村が抱える個別の問題については考慮できないからです。最近、市町村合併をしたところの研究もしてみる必要があるのではないでしょうか。例えば兵庫県篠山市とか茨城県鹿島市などがありますが、「合併の是非は住民投票で決めるべきだ」という条例制定の署名が提出されたり、「合併延期の求める有権者過半数の署名提出」があったそうです。そのようにどこもそうでしょうが幾多の困難もこの市町村合併には予想されているのです。これらをどのような決意で町長は乗り越えていこうと考えているのかそれも併せてお聞かせ下さい。
 
 また、町長は愛媛県町村会の会長として、全国町村会の副会長として公務多忙な日々と思いますが、この市町村合併について最新情報や勘所・国の方向性はご存じ無いのでしょうか?さらに、我が町宇和町はどうなっていくのでしょうか?そして、この際お伺いしたいのですが、町長は不在がちなことが多いのですが町村会の県の会長、全国の副会長としてどのような仕事をしているのでしょうか。その中で宇和町においても役立つ情報や施策はいち早く展開したり、これまで気づかなかったようなことでこれを機会に取組んだきたようなことはあるのでしょうか?お伺いいたします。

 次に、スポーツ施設誘致についてお伺いいたします。
宇和町のスポーツ施設整備状況について町民の意見を聞いてみますと、宇和中の体育館が部活動時には手狭であったり、柔道や剣道を専用にできる場所がなことなどという苦情がありましてまだまだ十分とは言えない状況です。今後の財政事情を考えるとき、新たに何かを作ろうと言うことは考えにくいと思いますが、そのような状況の中、宇和町が南予の中心として発展していくという見通しに立って、町単独以外の南予全体の施設としての体育館および武道館などの誘致はできないものでしょうか。近隣市町村が宇和町に集まるという地理的条件を生かして、広域的な観点からのスポーツ施設、公認競技ができるような南予を代表するような施設を宇和町へ持ってくるという目標をもってはと考えるのですが、どうでしょうか。
 観光施設は十分整いました。今、住民が望むものは子供達の教育のためのスポーツ施設です。理事者の考えをお伺いいたします。

 続いて、弱電波地帯解消についてお伺いします。
宇和町は56号線沿線の中では電波状況が非常に悪く、ラジオではNHK総合は明瞭に入るものの南海放送・FM愛媛など電波の質がかなり落ちるのが現状であります。テレビが中心の時代とはいえ、宇和町が電波の谷間にあるというのは大変寂しいことで、車に乗っていても宇和町にはいると南海放送などは聞こえなくなるのが現状です。宇和町も人口が一万八千を越え今後も交通の要とて重要な地理的位置にあることから、町として要望をしていく必要があるのではないでしょうか?
 NHK第2放送の陳情に最近伺われたとお聞きしましたが、そのようなことは町民生活の中で大変重要なことです。それだけでなく、南海放送・FM愛媛に関しても是非明瞭に聞こえるようにすべきと考えますが、町長はどう考えられているのでしょうか?

次に、青少年の健全育成についてお伺いいたします。
ここ最近、バスジャック殺人や金属バットによる野球部員傷害・殺人事件など17歳前後の少年が大きな凶悪事件を起こし社会問題となっていますが、これは時代の流れの中で発生した社会的現象としは大変危機感を感じるものであります。個人権利ばかりを声高に叫び、責任は他人に押しつけようとする情けない少年らと、一部マスコミや個人主義を良しとする進歩的文化人たちが、少年犯罪を事件として扱わず社会悪とか家庭内の問題、あるいは学校の責任などにすり替えているところに、根本的原因があるのではないでしょうか?
 そして、社会全体が個性尊重の方向へシフトしていっているにも関わらず、法体系や警察の対応どが旧態依然としているために事件を事前防止することができなかったり、殺人事件にまで発展して大切な人命まで奪う結果になっています。今年の暮れからストーカー行為規制法が施行となりますが自治体ではそれを先取りしてすでに条例化し、警察もそれより成果を上げた鹿児島の例もあります。
 青少年たちが最近ゲームという仮想空間で簡単に敵を殺したり、攻撃したりする、その感覚を現実社会に持ち込んで犯罪を犯すという風潮、他人を平気で傷つけるという現象が発生来ているのが今の社会実態の原因の一部ですが、これらを未然に防ぐために宇和町としても、現実に事件は起きていないがいじめや校内暴力を事前に防止したり、青少年犯罪の芽を事前に取り締まるといた条例制定は考えられないものでしょうか。いじめをした少年はれっきとした犯罪者です。それを社会的にも本人にも理解される必要があるのです。少年法に守られているのは事実ですが、悪いことはしてはいけないという社会システムにすべきだと思います。
 いじめを受けた子供たちの意見によると、担任に相談したがいじめられる方が悪いと逆に叱られ、尚自分の世界に閉じこもりるようになり、さらに、先生に相談したということでいじめがエスカレートし自殺を考えるようになったという例もあります。また、埼玉の女子大生殺人事件のSOSや群馬県警の少年殺人事件前のSOSなど、殺人が予想される前の情報で警察が対応できて無いという現実もあります。これのような社会では、不安を持っている人、特に青少年の中にそのような危機感を持っている人が多いのではないでしょうか。異常な社会に対する対応を敏速にするため、私たちは行政の立場でその問題点を解決する努力をしなければならないと痛切に感じるわけですが、町長はどうお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。

最後に、宇和町のホームページの有効活用について質問いたします。
地方自治体は現在、ホームページを開設しているところが多く、宇和町も例外でなくホームページをオープンして、宇和町出身の都会に住む人たちなど、インターネットを始めた人は一度は訪れているようであります。そして、その足跡を残したり、一方住民の方々は行政に対してや、町長に対してご意見をメールで送信しているようです。そこで、 宇和町のホームページに町長宛メールというのがあり、ここにこれまでたくさんの意見が寄せられたと思う訳ですがこれに町長はどう応えいるのでしょうか。また、各世代から様々な意見がメールで寄せられると思うのですか、その中に行政が実際に役立てた例などはあるのですか?今後一般住民の意見は、陳情型の要望よりも考えを表明しやすい、参加型のホームページや通信の中からも吸い上げていく時代になって行っていますが、このような時代を町長はどう考えておられますか?今年度予算の中に役場庁舎内LAN工事というのが盛り込まれていますが、これにより町職員の意見なども直接電子メールで聞こうとされているのでしょうか?それとも、単にコンピューター同士を接続し、機能向上だけの目的しか無いのでしょうか、お伺いいたします。
また、宇和町のホームページについてですが、開設以来一部のコーナーしか更新されておらず、マンネリ化しています。もっと情報発信のページとて多くの人が見に来るような工夫が必要だと思います。例えば、インターネットの遠隔操作により随時宇和町の映像が見られるど様々な工夫は考えられます。そうすれば、随時全国の宇和町出身の人が注目するでしょうし、その人達に刺激を与え、宇和町をいつも見続けらるものにできると思います。情報発信には、そのような様々な伝える努力が必要なわけですが、今後のホームページの運営について理事者の考えをお聞かせ下さい。
さらに、町民の情報化意識を高めるために、小中学校のOA設備の見直しをする必要があるのではないかとも思うのですが、これらの対応については町長はどう考えられているのでしょうか?時代にそぐわな物がまだ使われているのではないでしょうか?日進月歩という言葉がありますが、コンピューターの世界は正に分進秒歩であります。まさか、インターネットもできないようなパソコンが使われているなどというような状態では、次の時代を担う子供たちを育てると言うことは胸を張っていえなくなってしまいます。一部では入れ替えも実施されているようですが、学校の先生やPTAからなんでこのようなパソコンしかないの?と思われないような状態にはしておかなければなりません。小中学校のOA機器の今後の充実の予定をお聞かせ下さい。

 以上で質問を終わります。

 
理事者答弁
○宇都宮町長 まず、第l番目の町村合併について、議員のご質問は既に町村合併ありきという前提でのご発言だと思います。私はそう考えておりません。大体今の町村合併の動きというのは、大体基本的に考えますと、国の行政改革の一環として地方分権をやると、そのための受け皿として町村がもっと大きくないといけんじゃないかというのが基本的な流れだと思います。そしたら、どのぐらいの規模がいいかということになりますと、新聞ではありますけれども、l万人以上の町をつくりたいというような構想が出ております。それは現在の3,200の市町村をl,000にするということ、大体その線になると思いますけれども、そういった前提がどうなるかというようなこともいろいろあると思いますが、基本的にl万8,000の宇和町が、今町民の要求の中でもっと合併しなければいけんという声は余り聞かないわけです。そういうマスコミその他の国の方針など、自治省なんか特に強いですが、合併をせないけんということがもう頭にあって、それはそれに対してどう受けていくかということが、話の筋道になっておるというように私は感じてならない。
 昭和29年に宇和町は大同合併しまして、当時2万4,000の人口になった町ですけれども、当時の町会議員さんの数というのは98名おったんです。それが順々に減りまして現在18名というとこまできて、非常に合理化されたと思っております、数字的には。また、中学校につきましても、昭和37年に大同合併して6つの中学校が1校になりました。当時昭和38年に入学した生徒数全部では1,339名と非常にマンモス校でした。当時の私も議員の一人でございましたので、中学統合の議論には参画した思い出がございますが、町会議員30名が一生懸命になっていろいろ協議をした結果、やっばり将来の宇和町を展望した場合にはl校がよかろうということになりましたので、当時マンモス過ぎるという批判が強かったですけれども、あえてl校にして、県の聾学校と宇和中学校と入れかえるような大政治的な駆け引きもやって、今の場所に宇和中学校をつくったと、そういった歴史があるわけです。当時の議員として、私も議員の一人でしたから思いますが、よくl校にしたと思う気持ちが非常に強いです。今城川、明浜はそれぞれ2校の中学校を1校にしようとして努力をしておられますが、宇和町の場合はもう既に40年前にこの1,330人という大マンモス校でありながら、あえて1校に統合したという先見性、私当時の町長初め議員の連中にも敬意を表する次第でございます。
 そういった経過を踏まえて現在の宇和町l万8,000があるわけですから、どこと一緒になるかというなことをこっちで考える気持ちは、私はない。恐らくこれは、県が指針をl0月ごろには出しますんで、それをたたき台にしてやっても、私は積極的に合併を推進する方の考えではありませんから、今のままの宇和町で結構だという気持ちでおりますので、県が指針を出してきてそういう方向で県がはっきり出されると、それを検討しながら、その方向に逆らうわけにはいかんということでありますが、積極的に現在準備をしておるような気持ちになっておりません。皆さんのご批判は結構ですから受けていきますが、いずれ出てくる10月の指針をたたき台にして、もっとよりよい方向を見つけていこうという考えでございます。きのうかいつかの新聞でしたか、野村町は宇和町と含併反対だとかと見ましたけれども、そんな意見もあるでしょう、当然。たから私は余り今どことやったらええとかいうようなことの考え方を出すべきではないと。国がそういうことで動いておりますので、それを県が出したらたたき台にして、皆さんとまた議論すると、またその町村とも議論するという形でええんじゃないかと。大きいことがええことばかりではないと思います。国が1,000規模でという考えでやるのてあれば、宇和町のl万8,000の規模が自治体としてやっぱり、適正規模に入るんではなかろうかと思うような気が率直にしております。余り急いでやろうと思いませんので。とにかく昭和29年の合併もすごかったと思います。そしてこれだけの四十何年かの歴史の中で、やっとこう宇和町一帯が融和の絆が深まっていって、非常に順調に今進んでおる段階。また新しいとことやってこうなって、こうなってと煩雑さを考えると、l万8,000あればまあまあという気が強いです。それで、国、県の指針が出ますんで、これをまたたたき台にして、また改めて検討していきたいと思います。
 それから、町村会の会長、全国町村会の副会長という職をいただきましで大変光栄に思っております。もちろん仕事も忙しくなりまして、東京日帰りが再々続くような状況でございます。渾身の力を振り絞って頑張っていきたいと思っております。宇和町の町長だけしておりましたときと比べますと、県につきましても、国につきましてもいろんな機会に恵まれまして、総理大臣官邸などにもたびたび行くことがありますし、自治省なんかにもよく行きまして、局長クラスといろいろ話をする機会がふえてまいりました。全国の町村会の関係では、毎月大体1回定例理事会というのがありまして、全国の県の会長が集まるような会がございます。その折には必ず自治省、厚生省、農林省あたりの局長までいきませんが、課長から審議官クラスが来まして、時の話題のトピックスを大体30分ぐらい講演してくれます。それで非常に最新の情報が直接入ることができまして、あれがなかったら私ら田舎におりますので、なかなか情報をとりにくいんですけれども、直接聞かせていただきまして参考にすることが非常に多いと。具体的に一々言いませんけれども、そういう機会に恵まれたことは幸運であったと私は思っております。
 したがいまして、今後その立場というのはまた来年7月までありますので、まだl年ほど残っておりますので、フルに活用して字和町の発展にもつながるように、愛媛県の発展にもつながるように力を生かしていきたいと。今度も18日に皇太后陛下のお通夜に町村会全国代表で2名の中に入れていたたきまして、そこへ行って拝んで帰ろうと思っておりますが、そういった機会も、全国に出ておるおかげでそういう機会に恵まれたと思っております。
 次に、スポーツ施設の関係でございます
 議員もご指摘のように、町でやれと言うのではないという、えらい財政を心配したご発言だと思います。もちろん結構なことだと思います。県なりその他の団体あたりにそういう誘致の呼びかけをせよということは、私も異論がございません。議員ざんも応援していただきましてやりたいと思います。
 それから、弱電波の関係、これは先般の区長会でも区長さんからの、ご要望がありまして、第2放送NHKが入らないということでご指摘がございました。早速先日、担当と一緒に松山中央放送局へ行きまして局長以下担当謀長と話しました。要望を伝えましたところ、なかなか厳しい答弁でした。まだつい昨年、野村町で第l放送の難聴地域をやっと解消したぐらいで、第1放送でもまだ入ってないところたくざんあるんですよと、第2放送まではなかなかまだ手が届きませんがというようなことで、なかなか厳しいご答弁でございました。とにかく私もすぐやってくれというわけではないが、そういう要望が強いので頭に入れておってほしいということで帰りましたが、なかなか電波の配分の問題とかがあるそうで、専門家に言わせますとそう簡単にはできないということでございます。ただこういう通信情報の開けた時代でございますので、町民全体が利用できるようなこと、朝日放送につきましては以前に議会でも議論になりましたが、向こうの条件が現金を補助金として出せと、相当多額なものを出せというような要求でございましたので、よう対応しなかったようなこともございます。なかなか電波の関係は割当て等が難しいという状況でございますが、運動は根強く引き続き展開していきたいと思っております。
 それから、少年の健全育成の問題でございますが、17歳の非行が非常に新聞でも出まして頭が痛い思いでございます。少年法の改正などが国の方で考えられておるようでございますが、これもいろいろ議論があるようてございます。町の条例でこれを規制してはどうかというような方向については私も余り考えませんが、生涯教育、社会教育等を含めまして、町全体でそういった健全な育成を期するような町の環境づくり、教育つくりをやっていきたいと思っております。
 それから、ホームページの関係でございますが、今度の選挙の公報新聞など、広告看板などを見ておりますと、ある政党では電子政府の樹立などというようなことが出ておるような時代、言うならばコンピューターを使った時代が急速に進んでおるということは、もう私なりにも理解しております。IT革命とか電子政府とかいうようなことがよく出るような時代になりましたので、コンピューターがなくては仕事ができないということだと思います。私は残念ながらアレルギーがありまして、これにはなかなかようさわらないと、もう時代おくれになったと思いますが、そういう感覚でございます。私ではなかなが発想ができませんので、若手の職員がたくさんおりますから、この人たちの能力を駆使して、宇和町がおくれないように体制づくりをしていきたいと思います。宇和町のホームページを見てということで、オレゴン州に住んでおられます耳鼻咽喉科の二官信三先生の弟さんという方からメールが来まして、宇和のホームページを見て懐かしく思った、よくできておりました、今後オレゴン州との関係で交流をやりませんかというような手紙をもらっておりましたが、アメリカにまでホームページが行っておるのかなと、改めてその威力を感じたことがございました。
 今後の問題としましては、特に学校教育の中でそれらの設備を充実して、笑われるような設備と言われましたが、中学校は最新だと思いますが、あと課長の方より答弁させますけども、遅れないように対応していきたい。そして町の役場の中のことにつきましても、時代に遅れないように、私が遅れておりますので、かわりの人たちで能力を最高に発揮してやってもらうつもりでございます。
 以上、概略でございますが、答弁といたします。

○安岡企画商工課長 今の弱電波地帯の解消ということで町長の方から答弁をいたしましたが、抜本的な対策につきましては、あのような状況でございますけれども、それではその装置ができるまでに対応といたしまして、各放送局より各家庭において外部アンテナ、こういったものを購入してラジオに接続すれば良好な受信状態となるというような技術的な指導をいただいております。こういったことを今後広く住民の方へ周知をして、対応していきたいというふうに思っております。

○松本社会教育課長 青少年の健全育成の関係でございますが、条例の制定につきましては町長の方でお答えをいたしましたので、社会教育の中で青少年の健全育成を取り組んでいきたいというふうに考えますが、現在行っております青少年の健全育成の取り組みをざっとご紹介をさせていただきますが、宇和の中学校を対象にいたしました中央両親学級、また各地区間で行っております家庭教育学級、それから愛護班活動、サマーキャンプ、野草の料理教室とか、またあいさつ運動というのをことしから特に推進をしておりますが、そういった事業のほかに、ことしは新たに子供生活体験授業ということでつばめ村というのを開設をいたしております。青少年の健全育成の新たな試みとして効果があったように思います。
 今後も社会教育の中で、この青少年の健全育成の問題は最も重要な今日的な謀題というように位置づけをさせていただきまして、取り組みを進めてまいりたいと思います。   以上です。

○水口文化の里振興課長 先ほど町長さんの方から答弁がありましたが、私の方から一部補足をさせていただきたいと思います。
 町長あてメールに関しましては、平成ll年度に7件ほど来ておりますが、先ほど町長さんの答弁の内容と、あとホームページのメールでの返答なんかもしております。
 次に、ホームページの内容でございますけれども、実際開設以来、表紙内容とも松山委員長さんのご指摘のように変えておりませんが、しかし、この中でホームペーシのアクセス数はl週問に平均300から400来ております。その中身としましては、ほとんど見るという形だけのものでございます。その中で質問メールが一、二件週に来ておりますけれども、ほとんどが観光地の問い合わせとか、いろんな問い合わせに対してのメールでございます。じゃ今後どういうふうな形で進めるかということに関しましては、宇和町も数年のうちに各家庭にl台は入るような状態になってくろうと思います。この件に関しましても十分行政としてはその状態を把握し、大幅な交信、その日の情報発信を理事者と協議して検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○河野総務学校教育課長 町民の情報化意識を高めるために、小・中学校のOA設備の見直しをする必要があるのではないかということと、それから時代にそぐわないものがまた使われているのではないかということなんですけれども、宇和町の7つの小学校にありましては、コンピューター教室及ぴ職員室から随時インターネットが利用できるよう、99台のコンピューターを設置し、学校の情報化を図っております。
 また、中学校につきましでは、ことし平成12年のl月にコンピューター教室及び職員情報処理室に45台の最新の機械を更新し、インターネットの利用も可能であります。したがって、議員ご心配の、時代に合った施設の整備はできているというふうに考えております。
 コンピューターの機械というのは非常に早く流行が来ておりますけれども、現在のところ宇和町の場合は、小学校の場合は5年り一スでやっでおりますし、中学校の場合も5年リースでやっておりますけれども、小学校のにつきましてはコンピューターに慣れるというようなことを主に持っておりますし、中学校におきましては高度な技術を身につけていくということで、できる限り最新の、予算の心配をしていただいておると思うんですけれども、とにかく新しいものをできる限り提供し、子供たちに情報化の学習ができるような方向づけを今後ともしていきたいというふうに思っております。
 以上でございます。

○2番松山清君 大変ご回答ありがとうございました。
 その中で二、三、追加してお伺いしたいんですけども、市田町村合併の件でありますが、私の立場というのは、今は景気が低迷しておりまして財政再建ということは言われておりませんけども、そういった国の借金を減らす中で行政の効率化をしなければならない、これは国の議論でありますが、その中でやっぱり今の行政規模を維持していかなければいけないというのが前提だと思うんです。今町長のご答弁で1万人以上という数値が出ましたが、実際その数値がl万人というのが維持されるのかどうか。つまり、もっと大きな4万人とか5万人という枠組みで、今後10年後とかにはもうなっていかなくちゃいけないんじゃないかというふうな議論を、県の方ではもうされておるんじゃないかと私ちょっと感じるわけであります。ですから、それが1万人でやれれば、私もそのl万人というのが一番行政サービスをするには適正な規模じゃとは思います。私ら宇和町の例えば議員という立場ではそれがいいと思うんです。ところが、やっぱ国の方ではそういうもっと大きいところをねらっている。それはどっちがいいのか。例えばやるやらないという、町長さんはやらないというふうにおっしゃられました。私はそれも一つの答えじゃと思うんです。ただ、それをやっばり今のうちからやらないという答えでも構いませんし、やるという答えでも構いませんけど、どっちがいいのかという議論だけはしとった方がいいんじゃないかというところが、一つ私らがちょっと気になっているところであります。ですから、そういうl万人という規模で、もうずっとやっていけるというふうな見通しであれば、それはそれでいいかと思いますので、その点についてちょっと補足の答えをいただきたいと思います。
 それと、4番目の弱電渡帯についても、外部アンテナという今企画課長さんの答えでしたけども、そういうことでなくて、やっぱり中学校や高校のときにラジオを聞いておっても、野球放送も入らない、今は車で字和島や八幡浜から帰ってきたら入らなくなるんで、やっぱりそういう状態では宇和町としていけないんじゃないかなというふうに思うわけで、なおこれは要望してもっともっとよくしていきたいという趣旨でございますので、そこをご理解いただきたいと思います。
 それと、最後の小学校のコンピューターの件ですが、中学校はおっしやられたとおりだと思うんですけども、やはり私のところに、私も直接いろいろとご意見を聞くわけですが、その中ではやっぱり電話代なんかも足りなくて十分やれないのよというのが声です。今のご答弁だと全部もう十分できますよ、というふうに解釈されますけども、実際はそうじゃないところがありますので、そういうところもよく聞いていただいて、なお、例えば電話代の問題であれば、何かずうっとつないでもつなぎっぱなしのやつなんかもあるそうでございますので、そこらも改善をしていっていただけたらと思います。
 以上です。
 ○宇都官町長 合併問題につきましては、これは大事な問題ですので、余りあいまいにもできんと思いますが、私はやりたくないという考えです。積極的に賛成していこうと思いません。ですが、いろいろ数字が出ますんで、新聞等で。例えば今回の場合には5万人であれば市にすると、ただし、合併特例法の平成17年までにやれば4万でも認めるといったようなことが出ております。できれば市になったらええんじゃないかというような気もしますが、東宇和の場合でしたら今東宇和4町になっても4万に足りませんから市になれんわけですので、そこらの組み合わせというのはやっぱり県から見た考えでいろいろなものを出すと思いますんで、こちらからこの組み合わせでというような私はちょっと判断はよう出しかねると。せっかく県が今いろいろ作業をしておるわけですから、これを踏まえて検討に人っても遅くはないと。県内の町村長の意見でも随分違います。合併反対、3,000人の町でも私の町は合併しませんというような町村もおるわけで、全国へ行きましたらもっとひどいです。全国の町村会なんかでは合併推進の話したら一遍にもうばんばんやられますんで、執行部もよう出さんような状況ぐらいで、県によっても随分温度差がありまして、町村でも県内でも違います。ただもう合併ありきで、なかなかこうだからという前提の判断だけはやっぱり避けて、お互い住む町ですから、いい方向につくろうという形の基本的な姿勢を持っておく必要があるんじゃないか。そのためにはやっばり県が出そうとしておる指針がl0月ごろには出ますから、これをひとつ見てから判断をしていってもいいんじゃないかということが私の考え方です。もう、絶対反対というわけにはいきません。いずれはなるんでしょうが、そういう前提があるということだけご理解いただいたらと思います。
 議員の皆さん方がやられるのは結構ですから、やっていただいたらと思います。
 それから、あとは係の方に答弁させます。

○安岡企画商工課長 弱電波地帯の解消の関係で今質問がありましたが、最初の答弁で町長が申し上げておりますけれども、これを町を事業主体として解消していくためには、いろいろな費用の問題とか、あるいは電波の混信等の調査とかいうような複雑な条件をクリアしなければなりません。そういった関係でひとつ今後根気強く放送局と交渉を重ねていくということが必要であろうと思います。

○宇都宮教育長 最後に、松山議員の質問の中で、小学校のコンピューターの利用につきまして、電話代がというようなお話もございましたが、小学校の場合は、基本的にはすべての先生が授業の中でどうコンピューターを子供たちになれ親しましていくかということが基本にあるわけです。その中で先生の中には非常に勉強の進んでおる方も各学校にそれぞれありまして、最高のものをインターネットで引き出して子供たちに教えていきたいといったようなお気持ちもありますが、中学校の場合にはそれが十分可能になろうと思いますが、小学校の場合にはもう少し底辺を、すべでの先生がコンピューターを使って子供たちに指導できるという基礎を十分につくっていただきたいというようなことで、インターネットの方については、必要なものについては出していただいて結構だけども、底辺を広けてほしいといったような基本的なことを学校にお願いをしておりましたので、電話代の点が若干不足するといったようなご意見も出てきたんではないかと思いますが、学校とも十分相談をして今後対応していきたいと思います。

○4番松山博君 先ほどの社会教育課長のご答弁の中に、つばめ村のことについて触れられた部分がありましたが、広報宇和を見ておりますと、7月号にこのつばめ村の記事が出ておりました。青少年の健全育成という見地から大変いいことであろうと思うわけでございますが、具体的な内容について、またどういった効果があったのか。またそれから、生徒さん方のアンケートをとられておるそうでございますので、そこら辺の意見の部分を聞かしていただきたいと思います。
 また、最近少年犯罪が大変ふえております。こういった共同生活を通していろいろなことを学ぶということは大変に結構なことであろうと思います。これから先来年以降、またずっとこういった塾をやられるのかどうか、そういった点についてお聞かせをいただきたいと思います。

○松本社会教育課長 それでは、ただいまの子供生活体験授業のつばめ村につきまして、お答えをさしていただきます。
 先ほど申し上げましたように、ことし新たな取り組みとして実施をいたしたものでありますが、この子供体験授業といいますのは、子供たちが身近な施設に宿泊しながら、小学校へ通学をして、炊事、洗濯、買い物、掃除、そういったことを共同で体験しながら、親の大切さ、あるいは家庭の大切さ、また他人を思いやる心、倫理観、協調性、自主性、そういったものを養っていこうと。心豊かな人間を育てていこうというようなねらいでやっておるものであります。
 宇和町小学校から24名の児童が参加をいたしまして、公民館、老人クラプ、壮年会、婦人会、また宇和中学校の先生、そういった皆さん総勢延べ50名余りのスタッフで実施をいたしました。終わってみまして、子供たちの意見発表というのをやったわけでありますが、また、父兄やPTAの皆さんのご意見をお聞きいたしまして、青少年の健全育成という立場で大変効果があったのではないかというように思います。最近、地域の連携だとか教育力だとかいうようなことが言われますときだげに、新たな試みとしてよかったのではないかというふうに思っております。
 それから、アンケートについてご質問がございましたが、子供たちの中で、ここへ来てよかったと思うことはどういうことですかというような質問に対しまして、お母さんの仕事がよくわかったというようなこととか、テレビを見たりケームをしたりしなくても、時間を過ごすことができるということがわかったというようなことなどもございます。そういった感想でありますが、もう一つ、この事業につきまして、来年からの見通しということでありますが、つい先日運営委員会を持ちまして、スタッフの中で出ておったわけでありますが、できれば来年も旧町地区だけでなくして、もっと幅を広げて取り組んでいったらいいなというような意見でございましたので、担当といたしましても、できるだけそのような方向で努力をさしていただきたいというふうに考えます。
 以上です。


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