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平成13年6月定例議会の一般質問

私の質問内容
平成13年6月29日

 平成十三年六月定例議会におきまして、質問の機会を得ましたので、将来の宇和町を考える立場で三点の質問をいたします。
 質問に入ります前に、宇都宮町長も五期の長きにわたりこの宇和町の舵取りをやってこられ、堅実な町政運営をされておりますことに、敬意を表するものであります。時代は二十一世紀に移りまして、今後のまち作りは、これまでと違った時代の流れの中で進めて行かねばなりません。改革を旗印とする小泉内閣の誕生は、全国民が今の社会を変えて欲しい、これまでの体質では日本は滅びると審判したものであります。そのような時代において、宇都宮町長および私たち議員の残された任期は1年を切りまして、後わずかではありますが、この時期こそ、今後の宇和町の運命を握る時期であり、敏速かつ適切な決断をしていかなければならない時にきているのです。
 そのような背景をふまえ、質問に入ります。

 まず第一に、市町村合併に民意を反映するためのアンケートの実施と方針についてお伺いいたします。
 現状において理事者の合併の取り組みは、テンポが遅いのではないかと思われます。町民も、どうなっているのだろうかと思っています。はっきりと市町村合併についての民意をつかんで、するのならもっとしっかりやってもらいたいと思うのであります。広報にも特集されはじめましたが、やっとという思いです。また、反対ならそれも明確な態度として示していただきたいです。
 また、今回の合併は、強制合併でなく住民の意見を尊重した合併を目指すということですが、それなら市町村合併の住民の意見を聞くために、早急にアンケートなどを実施していくべき時期に来ているののではないでしょうか。とにかく、もっとピッチをあげて様々なプロセスを進めていくべきだと思うのです。
 先日、議会にも案内をいただき、市町村合併の勉強会に参加させていただきましたが、他市町村では様々な進展が報告されていましたが、私たちの地域は、昨年ほかで聞いた講習を、やっと今するようになったのかと思う位しか進展してないという印象でした。
 民意を市町村合併に反映するためには、意見交換の場を設けたり、来年の町長選・町議選に民意を問うたりする方法も考えられます。

 町長の合併に対する考え方についてですが、「反対だが、やむを得ないのではないか」という答弁をこれまで得ています。これは、やるという方向で進む、結果としては合併ありきと理解したのでよのでしょうか?
 合併するのなら、平成16年3月までに行い、3万人以上の市を目指すという方向が、宇和町の将来に活力と希望をもたらすと私は思うのですが、その点について町長の考えをお聞かせ願いたく思います。その場合、合併協議に2年を要するということを踏まえると来年3月までに合併の任意もしくは法定の協議会を設置するという段取りになりますが、この点に関してそのような方向に進む可能性はいかがなものかお伺いいたします。


 次に、市町村合併に関しての住民説明についてお伺いいたします。
 理事者もこのことについて、もうすでにかなりの研究がされていて、何を住民に説明すべきなのかもう理解されていると思うので、どのようなことを今回の合併問題について住民説明されるのか、お聞かせ下さい。
 例えば、メリット・デメリットといわれますが、それはどのように把握されているのでしょうか?
 合併推進の立場で言うと、メリットは地方分権の受け皿であり、専門職への対応、議員定数削減・職員削減等に伴う財政の効率化などがあります。しかしながら、議員が減少するということの裏には、住民の声が行政に届きにくくなるというデメリットもあります。
 経費削減面については、試算ですが、合併パターンで示された東宇和あるいはそれに三瓶が加わった形で考えると、5町の4役が15名減り、年間2.4億削減、議員が72名が26名となり、2.5億経費削減で、リストラにより約5億円の経費削減が見込まれます。また、合併による合理化と自然退職による職員数の減少で10億円削減され合計15億円の年間経費の削減となります。この地域の年間予算は280億なので、その6%程度の効率化が図れます。ということは、交付税削減されても健全な地域として発展ができるのですよということになるといえます。メリットがあるといえます。
 デメリットはというと、住民サービスの一部が低下するという方もおられます。確かに法務局が合併された場合など考えると、生活に相当の不自由が生じています。そのようなデメリットは多いのでしょう。
 しかし、そればかり議論し追求していたのでは、合併を到底理解するに至らないのではないでしょうか。ここで重要なのは、メリット・デメリットを追求することではありません。それはあくまでプロセスであり、そういうディスクロージャーをすることにより、住民に説明するということまでの役割だと思うのです。本当に大切なのは、町を引っ張る町長や議員の考え、言葉だと思います。時代の流れをどう捉えて、これからの町づくりの青写真をどう示すかだと思います。理事者の今考える宇和町の青写真はいかがなものか、お伺いいたします。


 最後に、スケボー場の整備についてお伺いいたします。
 現在、お年寄りにために各地区にゲートボール場を整備され、敬老会をはじめ民の方々に喜んでいただいているのは、住民サービスの上からも大切なことであり、良いことであると思います。これは、高齢者の方々は利用されることがありますが、高校生・若者にとってはほとんど利用しないものです。当然、このようなことも構わないのですが、夜スーパーが閉まった後でその駐車場でスケボーをしている青少年をみると、なんとか昼間に堂々とやらせてあげられないものだろうかいつも思います。
 まだまだ、この施設を整備しているところは少ないのですが、東予市・小松町などが本年から予算化し、整備をしていく方向にあるようです。県外では高松市にあるようです。
 宇和町でも周辺市町村には無いものを先駆けて作るということもいいのではないかと思いまうが、理事者はどう考えますか?スケボーもそうですが、若者の夫婦あるいは小さい子供を遊ばせる施設が宇和町には不足しているようです。もっと、青少年の育成や若者のニーズに合わせた芝生の公園など整備していこうという考えは町長にないのでしょうか?何か、計画や方針がありましたらお聞かせ下さい。

 
理事者答弁
○宇都官町長 合併問題については厳しいご追及で、先ほど是澤議員にも答弁いたしましたように、そうせっかちに、私も町民の方々といろいろな機会に意見を間いておりますが、そう松山議員ほど積極的な方ばかりではないということが一つ言えると思います。慎重にやっていくべき問題だと考えております。
 したがいまして、先ほど言いましたようなスケジュールで、現在東宇和郡の4町の研究会を立ち上げておりますので、この中でもろもろの条件等を満たしていって、当面としては8月、9月に行います全町内の町民懇談会かな、何やったかな、町政懇談会を行いますので、各地区で、そのあたりで忌憚のないご意見も聞きながらいくべきだと思っております。時間がない、時間がないと言われますが、町の運命を左右するような大事な問題ですので、私としてはそうあせることもないと思っております。
 この間、新聞を見ておりますと、自治省の方で、始まってから2年間で合併できるようなマニュアルをつくると、できるということですから、いずれマニユアルが来るでしょうから、やるとすればそういうことを参考にしてやれば2年で問に合うんじやなかろうかと思います。
 アンケート、アンケートと簡単に言われますが、町村会でもいろいろ4町で協議しましたが、アンケートのやる時期というのが非常に大事だと、仮にあまり啓蒙なんか状況がわからないままでアンケートをやっても、かえってマイナスになることもあるんじやなかろうかということで、アンケートの時期というのは非常に慎重にやらなければならないと、そういったことも検討してみたわけですが、そういうことになっておりますので、まだいつやるかは決めておりませんけれども、一つの問題をとってもいろいろ検討はしておるわけです。
 で、ええと思う方法でやらせていただきますが、当面は8月、9月に行います町政懇談会の中で生の声を聞かせていただくような機会をつくっておりますので、町民から聞かせていただきます。時間の問題は、自治省が2年間でできるマニュアルをつくるそうですから、それに従っていけぱたぶん事務的にはできるんではないでしょうか。

 長くやっておる宇摩地区の話など、もう数年前から随分議論進んでおるようでございますが、なかなかあそこも、きのうも聞いてみますと、まとまりにくいということのようでしたけれども、あれだけ時間をかけてもまだできない。
 南宇和郡なんかはついこの間から始めたけどもできそうなようですね。条件によっていろいろ差がありますので、そこらは宇和町らしい、東宇和らしい合併の方向がまた出てくると期待しております。
 私は個人的な意見は持っておりますけど、町長ですから、私の意見だけで押し切ろうという気ではありません。多数の方が支障ないよということになれぱよりよい方向を見つけるように努力していくのが私の仕事だと思っておりますので、その点についてはやぶさかではないと思っております、考えを変えるのは。私としては個人としては持っておりますが、町長ですから自分ひとりで動くわけにはいきませんから。議会の皆さん、やれと言われればやりますが、そこらのことはこれから多少時間をかけて研究していきたいと思います。じれったいようですが、まあそうあせらずとやってみます。


 それから、スケポーの問題は、そういう子供の遊びがあるということはよく私も知っております。場所をどこへつくるとかというようなことについては全然検討したこともございませんが、当初にお願いしましたように、児童施設の関係の基金をつくっておりますので、それは子供に限りませんので青年も含めまして運動公園の問題とかいろいろありますので、それらを有効に使いながら健全な子供が育つようにしていくのが大切なことだと思います。
 全然具体的な検討をしておりませんので、またご意見をいただき検討させていただきたいと思います。

○2番松山清君 今、ただいま答弁の中で、町民の方には市町村合併をあまり熱意がないんじやないかというようなご答弁でありましたが、そういうこと町長としては考えられないというご答弁でありましたが、まず一つちょっと私が大きく…
(宇都宮町長「大きい言うてよ」と呼ぶ)
大きい言うとるんですけど。

(宇都宮町長「もっとおらんでよ」と呼ぶ)

 私は町長と認識が違うところは、市になるかどうかということだと思うんですよ。
 で、町長は、町民の方はまだあまりそういう合併のことに対して熱意を町民の方から感じられないという答弁でしたが、私は町民の方は合併して市になろうというふうに強く感じているんじやないかと思うわけです。
 町のままでいいと思っとる人はかなり少ないと思うんです。ですから、そこはしっかりと今度合併懇談会やられるんやったら聞いていただいて、どちらを目指すのか。それと、先ほど言いましたように、市になるためには3月ですね、来年の。これはリミットになると思うんです。
  (「16年の」と呼ぶ者あり)

 16年3月ですけれども、16年3月に合併するためには2年間の協議期間が要るわけですから、それを差し引いた14年3月にはそういったある程度の方向は示さなくちゃいけない、町のままでいくのか、市になるのか。
 ですから、その点についてはやっぱり、今町長の考えられる1万8,000のままの町でいいという考えなのか、市になろうよと、市になろうよというんだったらこれはもっと急いでやらなくちやいけない、というところでありますので、その点をしっかりと今度の懇談会なり座談会でしていっていただきたいと思うわけであります。
 以上です。

○宇都宮町長 先般も松山議員と個人的な話をやったようなことがありましたが、市になるという、そういう条件を国が出したということは、そういうえさに飛ぴつく町が多いと見たんではないかと私は思うわけです。1年だけ早くしたわけですから、3万の市の要件を満たしたら市にしますというのは16年までですよと。
 なぜこんなものを出したか私は国の見解が不思議でたまりません。そんなことに魅力を感じる人が多いとすれば早くやらなければならなくなりますので、今度の懇談会などではよく聞いてみたいと思います。
 市にはピンからキリまでありまして、県内でも松山のような50万都市もあれば3万ぐらいの都市もあります。よりまして、市になったらええと私全然思いませんけど、それはまあ町民の方々どう判断されるか、今度の機会にそういった声も聞くと議員さんの意見も聞きたい、大事なことですから。そのために16年までに頑張って早うやりたいというような意見が強ければ、もうそれは合併できたようなもんでしょう。
 もうそんだけになれぱ。すぐできるでしょう。
 私らも市でも横浜のように400万の市もあれば、県より大きな市もあるわけですから、あそこら見よったときに3万ぐらいの市で町でも村でも3万以上の町があるし、村があるわけですよ、現在。そこらの連中は市にはならんと町にもならん、村でええと、個性を出していくんじやというような村づくりにする村は幾らもありますよ。そのぐらいの個性があってもええんですけれどと思いますが、これは町民皆さんの意見も聞いて判断すべきことで私から言えませんが、そんなことに振り回されては残念やと思いますな。



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