私の質問内容 |
平成十一年 平成11年第2回定例議会におきまして、質問の機会を頂きましたので、通告に基づいて質問を致します。 まずは、宇都宮町長、愛媛健町村会長のご就任おめでとうございます。 そして、全国町村会副会長にも就任予定と伺っておりますが、誠に敬服のいたりであります。 これは、5期という長年に渡り厚い町民からの信頼に応えられ、清廉潔白でかつ誠実に町政をされてきたことの賜だと私は思います。 お体に気をつけてこの大役を全うするとともに、また、町政におきましてもその肩書きに恥じぬよう、そして、町民の期待を裏切ることの無いようきめ細かなご配慮をこの機会にお願い致すところであります。 何かと宇和町をあける機会が多くなり、不在のためさまざまな業務に支障を来すこともあるかもしれませんが、宇和町の舵取りだけはどうしても町長の力に寄るところが大きく、私どもは心配の種があるわけですが、まず大切なのは宇和町の発展でありますので、足下をしっかりとされたうえでのご活躍を期待いたしております。 1.まず最初に、少子高齢化社会に対する宇和町の今後の対応策についてお伺いいたします。 来年4月から介護保険が導入されるというのに、未だにわれわれになんら説明もなく、不安な日々を送っている町民も多いと思います。 宇和町におきましても、その説明会もこの夏実施されるようでありますが、実際のところ一般の人々は、介護保険導入後どのような介護に対する負担になるのかわかってないというのが現実ではないでしょうか。これは政府の政策ですから、町政レベルの問題ではないのですが、介護保険が導入されたら宇和町において困る人が出てくるという問題は、やはり懸念されるわけであります。 介護保険の場合、介護度の判定によりその度合いに応じた介護サービスをうけるということですから、これまでのサービスを受けようとするとそれが判定では、受けられないランクに判定された場合は、オプションつまり、自分で費用を負担してこれまでのような介護を受けるということになってしまうのではないかということも考えられる、というかこのパターンがかなり多くなるのではないかと思うわけであります。 そのようなことを考えると、40歳以上の人からのある一定の負担によって保険を運営するということになりますと、負担を多くしないという観点からいうとサービスも限られてくる、サービスを充実しようとすると負担も多くなるという諸刃の剣のような、実際のところ期待すべき制度ではないように思えてくるわけであります。 この制度の中で高齢者の方は安心をして老後を送れるとう状況とは程遠い現実となってくるのではないでしょうか。 今後将来のことを考えると、高齢化社会においては、その前に介護の必要のない健康な老人を増やすことが大切と思われます。 ゲートボール場の整備などもその1施策として重要で且つ大変有効なものですが、これだけでは十分と言えないと思います。 全国的にみても、宇和町は高齢化率の高い町になって行きますが、川上管理的方策をもっと強化して、つまり、高齢者が多いだけにその人たちが社会に果たす役割を、もっとはっきりさせ、働く場を与えるというようなことが大切となってくると思うわけです。 シルバーパワーでやれる仕事をつくる、あるいは、ボランティアの中で、定年後やれることを行政として取り組む、ということが必要な時代とますますなっていくのではないでしょうか。 特に、私が思うのは、介護という問題について「若年老人」という、健康な高齢者の人たちの力を利用していく施策を考えていかねばならないのではないかということです。 働く若者は今後減少していくのですから、労働力は減り、その人たちを頼っていて今後の高齢化社会の行政は成り立たないと思うのです。 高齢者が多い町を今後どうしていこうと考えているのか、何も考えてないのか、それでいいのかお伺いいたします。 次に、高齢化の裏返しとして少子化という現象がものすごいスピードで進行しています。 我々の世代から始まったことですが、DINKS(Double income and no kid)という言葉が流行語になり、もはや子供をつくることが煩わしいと考えている人が大変増えて参りました。 これは、子育てが大変であるということの象徴であり、子供を育てるということよりもむしろ、自分たちの人生を楽しもう、やりたいことをしよう、社会の中で女性も自分のやりたい仕事をしていこうという社会概念の変化であります。 折しも、男女雇用機会均等法や育児休業法などが整備されてきて、女性の社会進出はますます拍車がかかっております。 このような時代の中で、そのように行動する女性に対してはもっと子育てがやりやすい環境整備をしていかねば、女性が子供を産んで育てるという意識の向上はなくなってしまう懸念があるのではないでしょうか。 特に宇和町は南予の中でも人口流入地域であり、住む人々は時代と共に変化しています。 それに宇和町としてどういうことができるか。 具体的に申しますと、学童保育の問題についてですが、学童保育にたいする町民の要望はますます高まって参りました。 ひまわり2期、みどり2期と住宅団地の造成がすすむにつれ、周辺地域からおじいちゃん、おばあちゃんに小学校から帰ってきた子供の面倒をみてもらえないひとたちが宇和町へはいってきます。 その人たちにとっての子供をみてもらう施設の整備が宇和町は大変遅れているわけであります。 また、そのような考え方もなかったのではないでしょうか。 児童館の設置についても、具体的取り組みはなされておりませんが、米博の空き教室などを利用して町民、とくにお母さん方ですが、その声に答えてあげてはどうでしょうか。 これらの対応が遅れると、なお小子化という現象を助長してしまうのではないかということが懸念されるわけであります。 国や県の法整備はできていることです。あとは、宇和町としてのやる気だけの問題です。 できることは一つ一つ、一歩づつでも前向きに、そしてスピーディーに取り組んでいくべきではないでしょうか。 そして、町民の付託に答えるということが行政の大切な役目であります。 県政もできることは、はやくやるというように方針が決定されている今日であります。 町民のニーズを的確に把握し、今後の少子高齢化社会に対応していかねば行政は時代から取り残されてしまうと思いますが、この対応策はどのようなメニューを用意されているのか、宇和町独自のお考えもお聞かせいただきたく思います。 2.宇和町の将来敵発展のための施策について ・将来宇和町が南予の中心として発展するために、今後どのような施策を考えているのか。 前知事に対して陳情し、公約してもらっていた、バイパスの橋についてはどうなっていますか。 宇和インターチェンジからの法華津トンネルへのアクセス道路も含めた県への対応はどうなっているのか。今後の整備計画と、その取り組みについて伺いたい。 又、宇和町庁舎も老朽化しているが、東宇和町村合併も視野にいれた計画対応の必要性はどうか。 もうすぐ、県議の定数削減も行われ東宇和の合併統合も視野にいれた計画はいかがか。候補地など、考えておかなければならないのではないか。 又、宇和町庁舎も老朽化しているが、東宇和町村合併も視野にいれた計画対応の必要性はどうか。 |
理事者答弁 |
○宇部官町長 まず最初に、松山議員から工一ルを送っていただきまして、大変感激しております。 どうもありがとうございました。ご期待に沿うように頑張っていきたいと思います。 よろしくお願いいたします。 まず、少子高齢化の問題、あるいは宇和町の将来的発展の問題、非常に大局的な見地に立ったご質問でございまして、なかなかその具体的な対策についての案というのを出せと言われましてもなかなかできてはおりませんが、私なりに今のビジョンといいますか、考え方について述べて答弁とさしていただきたいと思います。 皆さん方も御存じと思いますが、現在宇和町の国民年金の受給額は幾らぐらいと思われますか。 この間私調べてみましたら年間24億円、国民年金だけで宇和町に入ってくる年金が。 そして厚生年金が21億円、厚生年金というのは会社へ勤めておる方々の年金。 役場の職員とか公務員とか教員とかの共済年金等は入っておりません。 45億円が自民年金と共済年金ということを聞きました。 国民年金に対する掛金は2億5,000万円ということですから、予想以上に年金に依存しておる分野が非常に多いと。 それだけ高齢化が進んでおるという証拠であろうというふうにその数字を見て考えたわけであります。 したがいまして、それらのいわゆる将来の展望等につきましても、言うなればこういう高齢化問題、あるいはそれと裏腹になります少子化問題、これを抜きにしてはもう何も考えることはできんわけでありまして、これが町政の最大課題だということの認識につきましては、まさに議員と同じような考え方でございます。 さて、それではどうすればいいかということになりますと、いろいろ出てまいります、各論は出てまいりますが、一つの問題はやはり、これは将来的な問題と関連しますけれども、やっぱり人がふえる町と人が来てくれる町、私がいつも言います近くの人喜び、遠くの人来る町というのがまちづくりの根本だというふうに私は講師が言っておられますことを大変受けとめておりますが、人がふえる町をつくるということがやっぱり宇和町の発展のためには一番課題だと思います。 議員さんも皆同じお考えだと思いますが、とするにはどうすればいいか。 道路の問題、各論的には出てまいります。あるいは学童保育の問題等出てまいります。 保育園の問題、住宅団地の問題、あるいは水道の問題、下水道の問題、まあまあもろもろそれこそ課題山積でありますが、そこらにどうその財源を分散していくか。 当然将来展望としては、町村合併と、広域行政というところまで発展していかなければ、これらの問題は解決はできないんじやないかと率直に思うわけであります。町村合併の問題は今年度中に県が試案を出すということになっておるようですから、どの程度の考えで試案を出されるか、こちらからはなかなか手を挙げていこうとは思っておりませんので、県の試案をたたき台にして議論がだんだん進んでいくんじやないかと思いますが、今年度中に県が試案を出すということを国が言っておるようです。そういったことまで発展していかなければ、その解決はできないと思います。したがって、当面する問題、宇和町では現在は来年4月の施行される介護保険に対応する福祉の里構想に一番全力を突っ込んでいくべきであろうと、当面の問題として。そういったことに取り組んでおりますが、個々の問題で言われますように小子高齢化の中の学童保育などは、まだ返事も出しておらんそうですが、これは早く今の施投を使ってやれることであれば国、県の補助もあるわけですから、早く対応するように担当課とまた協議をして早く結論を出します。 それから庁舎の問題も、これは積立金をつくっておりますけれども、これもなかなかお金のかかることで、すぐにはできませんが、やっとこの間皆さんの許可を得て買収いたしました法務省の登記所の跡、これは第2庁舎として使用することになりますので、有効な活用の方法をまたご相談をして決めて、あそこを有効に使うように対策していきたいと思っております。 庁舎の問題は、この間も松前の町長に出会いまして。話してみますと、あそこは20億円基金ができたんでやったんよいうてがいな馬力な話も聞きました。 宇和町は現在、何ぼするん、1億円・…・、 (「1億円7,000万円」と呼ぶ者あり) 1億7,000万円ぐらいしか基金はありませんので、まだしばらく貯金をさしてもらわんと手はつけれませんけれども、そういう糸口だけはつくっておりますので、皆さんの世代でまたやってもらうようにひとつ期待をしておるところであります。 それから、将来的な展望としての法華津につながるバイパスの、インターからのバイパスの問題ですが、これはいろいろ県の考え方も変わっておるようですけれども、先日宇和島市長といろいろ話しまして、近々のうちに関係町村で陳情すると、知事に陳情するということを決めましたので、近く実現すると思いますが、これはバイパスの路線ができないと国道56号池田うどん屋周辺の渋滞は非常に大変なことになると思いますので、何とか政治的な皆さん方の力を結集して解決していきたいとは思っております。 ただ、その問題は余り遠い将来ではいけませんが、野田からやはり久枝から回っていく部分、伊賀上からと行くような路線の問題もバイパスとしては将来展望として持っておくべきじやと思います。 ただ、この間私日確日に宇和養護学校から川土手をずうっと歩いてきまして、右岸というんですかな、今のこっち側じやなしに向こう側の用土手を宇和保育園のところから下へ下がって三島橋までやってまいりました。 あの道も割合車が通るような幅員がありまして、自動車も通っておりますが、舗装していけば根笹川の入り口、河口だけ橋をかければ三島橋につながって神領団地につながっていくバイパス路線としては非常に実現性の高い道路ではないかと。 以前に何か思いつきみたいな発言をしたと言われておりましたけれども、私は当面のバイパスの渋滞緩和のための道としては、今の通っております左岸側と今度言います右岸側と一方通行にでもして整備していけば、相当有効なバイパスの路線になるんじやなかろうかと。一遍歩いてみてもらったらと思いますが、私はこの間日曜日にずっと歩きましたが、幅員は十分舗装すればありますので、本当に1本根笹用の河口に橋かければつながるわけですから、バイパスとしてはおもしろいんじゃないかというようなことも感じたものであります。 もろもろいろんなことがございますが、個々の問題、それぞれその折々に提案をして予算化してまいっておりますけれども、水の問題とこれからの問題、それから町内の下水の問題、住宅団地等はもうそれは自然につくっていけばできますので、下水の問題等含めて将来南予の拠点となる条件整備をしていくと。 道路の問題は今のインタ一からのバイパスはこれは一番優先に、あと今言いましたようなその宇和川護岸の通行の問題、これら具体的に取り組みやすい現実性があるもんじやないかと思いますが、一遍ぜひやってみてもらいたいと思っております。 たくさんの課題ですから、ビジョンとして受けとめさしていただきまして、個々の問題については、また折に触れて協議していくという考え方で答弁をこらえていただきたいと思っております。 以上で終わります。 ○2番松山清君 あとちょっともう一つだけお伺いしたいですかね、住宅団地がこれみどり団地2期までは具体化して終わるわけですが、その後ですが、やはりそれで終わらすべきではなくて、今後は宇和小学校枚区以外の地域に対して、もっとそういった宅地を供給し、南予の人たちが宇和町に住める環境をつくっていくべきじやないかということを私は思っておるんですけども、ちょっとそういった住宅団地の今後の政策といいますか、今後の考え方といいますか、それもまたちょっと1つ追加で聞かしてください。 ○宇都宮町長 住宅団地につきましては、ご案内のように1つの団地が完売しなければ次の団地の開発許可がおりないという前提がありますので、現在やっておりますひまわり団地は今年の秋売り出します。 恐らくこれも近くすぐ完売になると思いますので、完売になりましたらみどり団地の第2期に取りかかります。 それでもう一応今予定しておる確保した土地は終わりますので、次の土地を構えていかなければならない。 これは当面の第3の予定地、この問題は今から議会と協議して、とにかく一つ終わって売れてしまわんと次やらしてくれんというネックがありますので、そういうスナッブを踏んでおりますが、もう大体見込みが立ちますので、次の第3の工事を今から選定していきたい。 もう旧町内にはなかなか私は困難だと。やっぱり過疎化になっておる周辺地区に一つの100戸規模のぐらいの単位で、1つの集落が形成できるような団地にしたいという構想でおりますが、適地は皆さん方とまたいろいろ協議をしたいと思っております。 |
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