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平成11年12月定例議会の一般質問

私の質問内容
平成十一年十二月三日


 いよいよ20世紀最後の年が目の前に迫ってきまして、コンピューター2000年問題の正にそのときが迫りつつあります。
 宇和町においても、補正予算を講じるなどしてこれに対応してきたという経過もあり、停電が起こったりしても給水がストップすることはないであろうと、町民は行政を信頼して正月を迎えようとしているのでありますから、この附託に応えるべく、もし不安な点でもあれば残された時間内に対応していただくことをまずはじめにお願いしておきたいと思います。
 何分、マスコミの報道や一部の人の中に、この2000年問題に対してことさらに不安をあおり立てるものもいるようですから、何を言われても大丈夫といったしっかりした対応ができる宇和町行政であっていただきたいと願っているわけであります。
 答えは18日後にでますので、その時、2000年問題の不安は杞憂であったと言える元旦を迎えることができると信じまして、平成十一年を締めくくるに当たり、5つの質問をしたいと思います。


1.民具館の運営と米博の今後のあり方

 まずはじめに、来年建設される民具館運営の方針と米博の今後のあり方について伺います。
 宇和町には、愛媛県の歴史文化博物館を筆頭に、展示施設が米博、先哲記念館、開明学校、考古館と5つもあります。
 これだけ施設があって、それぞれに訪問者を引きつける魅力があればいいのですが、その運営状況を見ても、これでは困るといった部分があります。

 例えば、米博は今は、民具館の民具を置いていますが、これは、米博に来訪者がないことの証のようなものです。
 倉庫代わりに使うために、旧宇和町小学校を移設したのではないはずです。
そういう使い方をしていると、折角米博があるのだから、そこに民具を展示すればいいのよという人が現れるもとになります。
 やはり、米博は米博なりの展示方針とか、座敷雛のような企画展示をもっと積極的にとりいれて活動していくといったことをしていかねば、その存在価値というものは町民から疑われてしまいます。

 そのような米博の現実がありながら、来春民具館がオープンするわけであります。
 この新しい民具館に「人を引きつける魅力」とか「宇和町の民具はこんな特徴があるんだよ」といった、宇和町ならではの人に見せたいもの、子どもたちに伝えたいものがなければ、これまでの施設同様、ひとはそれ程訪れないものになってしまいます。

 折角、これだけの設備投資をしたのだから来場者も増えて、宇和町の観光の目玉になったと言えるようなものにしていかねばならないのですが、なにか新しい話題や注目すべきものはあるのでしょうか。


  それから、民具館完成後の地域との関わりについてですが、将来の子孫に対してつけを残しただけとならないような効果的な役割や、町民に供与できる文化的なものや活動、例えば学習会のようなものの開催などは、考えているのでしょうか。
 民具に関する研究や情報発信をしていかねば、せっかく民具館を作った意味も薄れることになります。
 町民に納得される民具館の運営・あり方をお聞かせ下さい。

 また、従前から中ん町へは車で入りにくいので、これが最大の客足が遠ざかる原因になっているという考え方が根強いようですが、今後の周辺整備についてどう考えておられるのでしょうか?
 そして、先ほど申し上げた米博についてですが、現在民具館の倉庫と化していますが、民具がなくなった後の活用方法はどう考えているのでしょうか。
 今の展示では集客力はないと言っても過言ではありません。

 行楽シーズンの11月に1日何人の訪問者があったのでしょうか? もっと、工夫が必要だと思います。
 職員の中に、情熱的にこれを改革しようといかいう人はあらわれないのでしょうか。抜本的な見直しをしないと、あのまま米博は朽ち果ててしまいます。
 建物も相当傷んできているようですが、適当なメンテナンスも必要です。

 また、民具についての展示品は、展示品としての価値を吟味すべきと思いますがどうでしょうか。
 同じようなものや、どこにでもあるようなものまで展示しているようでは困ると思います。
 倉庫に入れるもの、人に見せるものを区別して魅力ある展示、人を引きつける展示をしていただきたいと思います。


2.どんぶり館の経営方針とバーチャルモール

  次に、どんぶり館の運営についてお伺いいたします。
 物産館のような施設がここ最近南予地域に増えていますが、この地域間競争に対して東宇和のどのような特色を出していくのでしょうか。
 日吉の夢産地や内子のからり・伊方のきらら館などと同じような着想では、競争の中で潰されてしまう懸念があります。
 伊予市における日曜市も活気がありますが、やはり人を引きつけるものが何かを明確に打ち出していなければ、なんの特徴もなく売り上げが伸びず、赤字が膨らむことにもなりかねません。

 先頃、議会で、どんぶり館の館長を全国公募してはどうかという意見がありましたが、私はこれは大変良いことだと思いました。
 物産販売ビジネスの根本を知り尽くした人に運営をまかせる、こういったことがこれからの時代には必要だと思うからです。
 残念ながら、そのような状況になってないようでありますが、オープンまで後3ヶ月、しっかりとした方向付けをしていただきたく思います。

 来年、再来年の2年間は、インターネットが爆発的に普及すると予想されています。
県主導で「えひめバーチャルモール(仮想商店街)」が年度内に登場するそうですが、物産館もこれに入るとか、そういったことに取り組むことが必要な時代になっているのではないでしょうか。
 日本全国にちらばっている東宇和出身の人たちから注文を狙えるのではないかと考えられます。
 これからは、情報発信が出来なければ人も来ないし、物も売れないと言った時代です。  インターネットは、コストをかけず、簡単に日本中から情報やビジネスを集めることが出来ます。
 それに気づいている人はもうすでに情報発信していますし、ちなみに私も議会情報をすでにインターネットを利用して発信しているところでございます。
 まさに、物産販売などはこれに打ってつけなのです。さまざまなビジネスチャンスにチャレンジし、赤字だけは出さないように運営していただきたいと思います。

 帝国データバンクの、今年11月の第三セクターの経営実態調査に寄れば、第3セクターでは、2期連続して黒字となれば、ずっと黒字が続くということです。また、2期連続して赤字になれば、ずっとその赤字体質を抜け出せないそうであります。
 そして、この2期連続赤字が全体の約4割近くを占めるということです。  経営はトップの判断能力に寄るところが大きいわけで、どんぶり館もそうやすやすと、どこかのまねをして船出できるわけないと思います。
 やる気と工夫と繊細な経営感覚で、東宇和の住民に喜ばれるどんぶりを作り上げていただきたく思います。


3.地方分権と合併特例法

 つづきまして、地方分権の進展と町村合併についてお伺いいたします。
 地方分権が実施されようとしているこれからの時代は、申すまでもなく、地方が自ら考え、自らの責任において行動する時代の幕あけであります。
 地方は従来の国、県依存体質から脱却し、その地域性を踏まえて主体的かつ自主的に、より一層住民福祉の向上に取り組んでいく時代であると私は思います。

 国の方では、平成11年7月16日、地方分権一括法が交付されましたが、宇和町ではこれをどの程度把握し、行政においてどのような影響があると考えているのでしょか。
 平成17年までの市町村合併特例法の関係から、今後の宇和町はどうあるべきと考えているのでしょうか。
 この中には、合併から10か年度、これは従来の2倍の期間だそうですが、合併しなかった場合の普通交付税を全額保証されていたり、過疎債と同じ扱いをうける「合併特例債」といった様々な有利な制度があると聞いております。
 これらを利用して、庁舎の建設や機構の整備ができると私は理解しておりますが、ここらは、どのように考えているのですか。

 国や県から言われたことだけをやっていたのでは、宇和町としてやりたいことを出来ない事にもなりかねません。
 スタンスとしては、宇和町なりのストーリーを描いて、現実との整合性を計っていくというやり方が、活気ある町づくりに繋がるのだと思います。
 目先のところを考えると、市町村合併は必ずしもメリットがないという人もいますが、理事者は平成17年までにそれを推進した方が良いと考えているのでしょうか?


4. 情報公開

 つぎに宇和町の情報公開条例制定についての取り組みについてお伺いいたします。
 現在、県下では、松山市・八幡浜市など7市2町が情報公開条例を制定しており、情報公開がそこまで来ているという実感をうけます。
 近隣市町村でも、すでに情報公開条例策定委員会などを作り、条例導入後の諸問題について検討を重ねているようでありますが、宇和町に置いてはとんとその様子は聞こえて参りません。
 宇和町は、どのような方針で情報公開条例に取り組んでいくのでしょうか。

 一般的にこれからは、ガラス張りの行政というものが重要であり、ディスクロージャーすなわち行政の情報開示がなければ、行政の活性化は果たされないと言われていますが、我が町ではどういった情報が町民に公開されるのか、情報公開のスケジュールはどうなっているのかなど、今の動きを見ているともどかしく感じるものであります。
 また、行政情報に関する町民の関心は実際のところ、今、どうなのでしょうか?
そしてこれまでの開示の状況などはどうなっているのでしょうか?

 これから、住民は行政に対して様々な疑問や意見を持つようになります。
 今年4月現在で、全国3252市町村の中で、847がすでに情報公開条例を制定していると言うことでありますが、宇和町でも具体的な事務手続きをを急ぐべきではないでしょうか?


5.ごみの分別収集

 最後に、ごみの焼却場の広域化についてお伺いいたします。
 かねてから懸案でありましたごみの広域処理問題につきましては、八幡浜市も受け入れについて姿勢が転換したという報道がしばらく前にありましたが、その後の経過はどうなっているのでしょうか?
 八幡浜市に持っていくとすれば、その対応については周辺市町村と比べて宇和町は取り組みが遅れていると感じます。

 分別収集については、来年の4月からと伺っておりますが、町民にしてみれば連絡不足の感は否定できず、本当にするのかと思っている人までいます。
 いま、宇和町では、その具体的スケジュールなどは策定できているのですか。
 また、具体的方法はどうなのでしょうか。今よりも改善された方法で、それは町民の支持が得られる方法を実施できるのでしょうか。

 先日、区長さんから分別収集はするが、ゴミステーションなどは設置しないのであるという話を聞きました。
 ゴミ問題というのは、福祉問題と同じくらい今の社会問題で、真剣な対応をしていかなければなりません。
 それなのに、旧町内は今まで通り、各戸の前に出しておくようでは、前向きな解決になってないと思います。
 もっと議論をし、管理上も、そして町民の立場からも宇和町のごみ収集はこれでいいという手法を考えて頂きたく思います。


 以上で、質問を終わります。

 
理事者答弁
○宇都官町長おはようございます。
 答弁に入りますまでに、1点だけ議会の方々にご報告をさしていただきたいと思っております。この問題は、宇和町の人口増加の問題であります。1万8,000人をなかなか超えなかったわけですけれども、去る1。月末の受付後統計によりますと,1万8,009人、11月末で1万8,026人と、待望の1万8,000人の大台を超えることができまして、大変喜んでおります。

 また、今回過疎法の見直しの時期でございまして、過疎地域であります宇和町がどうなるか、非常に関心を持って見ておるところでありますが、今の条件の中では宇和町は過疎を卒業しなければならないと、卒業するというような方向にあるようでございます。県下で3町村、宇和町、丹原町、菊間町と3町村が卒業して1町村が越智郡の島でしたか、1町村が新しく過疎に転落ということのような状況のようでこざいますが、まだ確定的な県からの指令を受けておるわけではありませんけれども、現在提示されております条件の中では、宇和町は過疎を卒業ということになるようであります。過疎債その他の優遇措置は受けられなくなりますので、財政的には非常に難儀になると思いますが、過疎は卒業できることを望むと、私の希望でありましたので、そういうことができるような段階にきたということで、卒業を喜んでおるわけであります。

 今後は新しい体制の中で、高速道路の問題とかあるいは岩木バイパスの問題とか、交通網の充実の中で、さらに南予の中心として発展していくべく、今後とも努力を続けていきたいと考えておるところであります。答弁に入ります前に、前段近況の状況を報告いたさせていただきたいと思います。


 ただいま松山議員からそれぞれやっておりますことに対して、非常に厳しい批判のご意見でございました。
 もちろん私どもといたしましても、一生懸命によかろうということで議会の皆さんと協議をして、多くの予算をつけそれぞれの事業に取り組んできておるわけでありますので、今後の問題についてのご心配の向きは十分わかりますが、皆さんと共にせっかく作ったもの、できたものが立派に町民に喜んでいただけるものとして清用できるように努力をしていきたいと、総括的に考えております。


 まず第1番目の民具館の問題であります。これは歴代議会のたびに、あれは昔、昭和51年に、縫製工場のプレハプの家を町が買い取って民具館として開設したものでありますので、建物の構造自体が非常に不適当なものであったと思いますが、多くの町民の方々の善意で、いろんな民具が5,000点から収集いたしておりまして、すばらしい内容を持つものであると考えております。
 ただ、建物が老朽化しまして、雨漏りがするなど、極端な意見ですけれども、宇和町の恥部だというぶうに議会からも強い指摘を受けました結果、何とか頑張ってやろうということで、今回改築にもっていったわけであります。

 ご案内のように、来年4月オープンを目指しまして、現在進行中でありますが、建物の内容あるいは外観その他は非常に中町の風物にマッチしたものであろうと思っておりますし、内容の木造関係につきましても、非常にいい木材を使っていたたきまして、他に誇れるものになろうと期待をしておるところであります。

 今後、展示その他につきましては、専門家の意見も聞きながら、あれたけの豊富な民具があるわけてありますので、うまく展示をして、町民が来ていたたける、あるいは外から来ていただけるようなものとして、せっかく改築いたしましたものが、世に生きるということにしていきたいと考えております。


 なお、中町全体の関連といたしましては、そこの中に一つの位置づけを持つわけでありますので、将来的にはいわゆる県重要伝統建造物群の指定を受けるべく、今いろんな事務手続を進めておりまして、これが条件整備ができますなれば、文化庁の方に申請をして、重要伝統建造物群の指定を受けるということの前段として、今そういった整備を行っておるとご理解いただきたいと思います。



 米博の問題につきましても、これは米博をつくろうということではなしに、宇和町小学校の古い木造校舎を何とか保存したいというようなことから発想いたしましたものでありまして、おかげさまで大正の建物、昭和の建物、それぞれその一部をあの場所に移築保存をしておるわけでありまして、前段そういった意味で保存ということがあったわけであります。
 保存いたしました以上、それの有効活用ということは当然の責任でありますので、どのように使うかということでいろいろ検討した結果、米どころ宇和町としては米博物館という形のものでやったらどうかということになりまして、そのように進めてきたわけであります。

 当初、開館当時には世界の米を集めるといったようなことで、いろんな品種の収集をいたします他、いろいろなことをやってきたつもりありますが、博物館の通例といたしまして、どうしてもマンネリになりやすいというふうなことの弊害はご指摘のとおりと考えております。
 その他、米博物館の上のいわゆる昔の旧講堂につきましても、剣道、柔道の道場として毎日小学校の生徒、中学校の生徒たちが使ってくれておりまして、十分にあそこの活用もなざれておると私は考えております。
 今は民具館の改築のために民具の置き場にしておりますが、これは仮の置き場でありまして、民具館が改築いたしましたなれば、それはそれのところに持って返ると、そして本来の米博物館の機能を発揮するようにしていきたい思っておるところであります。


 なかなか博物館というのは、どこの博物館でも同じですけれども、マンネリ化しやすいということの弊害を克服して、せっかく建てたものでありますから、うまく活用していきたいと思います。

 ただ、お含みいただきたいのは、明治の開明学校から大正の講堂、第2校舎、そして昭和の初めの第l校舎の長いやつと、これを保存いたしましたことで、明治の学制発布以来120年間の学校群がそれぞれの建物として立派に残って活用されておるということは、日本の中でもないと私は思っておりますが、すばらしいことであると。これを大切にしていくことが大事であろうと。合わせまして、その運営につきましても、十分気をつけていくという考えでございます。



 それから、どんぶり館の関係でありますが、これはご存知のように、東宇和郡4町の共同出資によります第三セクター方式で、株式会社設立をしましたところであります。私大株主ということでありますので、株主代表取締役ということに先日選任されております。

 第三セクターの運営が赤字になったら困るということでございます。
 もちろん、赤字になっては困ると思っておりますが、これは4町の共同施設でありますので、海あり山ありと、非常にバラエティーに富んだいわゆるバッグ、背景を持ったものでありまして、各地で行われておりますのはほとんどその1町村の施設でありますが、東字和の場合は4町共同セットと、海あり山ありと。それと、今回も魚の関係が一つの特色になってくるんじやないかと思っておりますが、そこらとの交渉も今続けておるところであります。

 今回募集要項を出して、近く、来年の春には試験を行って職員採用を行う予定でありますが、立派な人材を確保してうまく運営していきたい。あわせて、会館そのものの運営というよりも、東字和の物産館という名前をつけております以上、東字和の農林水産業がそれによって活性化するような、そういった役割も持っておるわけでありますので、そういったこの機能を十分果たしていくように努力をしていきたいと考えております。



 次に、地方分権と合併特例法の間題であります。
 地方分権は、昨年地方分権一括法案が通りまして、いよいよ新しい体制、地方分権の時代に入ってくるわけでありますが、現在条例の改正と事務的手統を既に進めておるところであります。
 もちろん、その内容を伴わなけれぱいけませんわけですので、実際にそれが、地方分権が生きていけるような内容につきまして、あとは細かく課長の方から答弁させますが、そういうことで進めておるつもりであります。

 市町村合併の関係は、今国が非常に力を入れて合併促進を図ろうという動きのようでございます。
 平成12年度中には、県においてその合併のいわゆる指針というものをつくって、いわゆるモデルケースと、このような形でここと合併したらというようなことの具体的なケースを県がつくれということになっておるようであります。

 私ども町付の側といたしましては、合併というのはあくまでも市町村の自主的な活動によって行われるべきものであると。
 地理的、歴史的、いろんな背景を持つ市町村でありますので、単に数合わせのような合併ではいけないということを基本に置きまして、合併促進のために財政的な締めつけを行うといったようなことのないようにということを、強く全国町村会といたしましても、自治省、国の方に働きかけておるところであります。

 どういう形が出てまいりますか、いずれ12年度中には県の指針というものが出てまいることでありますので、そこらも参考にしながら、やはり町村は町村の独自な自主的な判断で、本当に町民が合併してよかったと言えるような、やるなれば方向に持っていかなければならないと。
 上の方では非常にそういう動きが活発でありますが、まだ宇和町の場合に町民の方々の中にそういったものの動きは、まだ余り出ておらないのではなかろうかというふうに私も感じておりますので、今後いろんな機会を通じまして、町民方々のご意見を聞きながら、あるいは国、県の指導も受けながら、さらに新しい方向に向けて乗りおくれないように進めていく必要があろうと。

 基本的に賛成とか、大体今言っておられますのを聞いてみますと、全国3,200の市町村を300にするというような案も出ておるようでありますし、あるいは1,000にするといったような案も出ておるようであります。
 300ということは10分の1でありますから、愛媛県の市町村70ですから7つと。ということはいわゆる地方局単位というようなことになってくるんじやなかろうかと思います。
 あるいはl,000ということなりますと、3分のlですから、愛媛県が20余りの町村になると。そうなると、どういう形に組み合わせができてくるか、いろいろな形が想定されますが、最低1万人の町にしたいというようなことが基本的な動きとしてあるようでございますので、宇和町は冒頭申しましたように、l万8,000人おりますから、1つの自治体としてはやっていけるんじゃなかろうかという気もいたしますし、余り無理な合併はしたくないと。みんなが喜んでいだたけるようなものにしていきたいという考えでございます。

 非常に大きな国のうねりとして、市町村合併が出てきておることだけは事実でありまして、来年度、12年に県が出されます指針を叩き台にして、町民の意見を聞きながら、自主的な判断の中で進めていきたい。
 これは最終的には町村で決めるわけですから、そういう点で誤りのない方向を選びたいと思っております。




 それから、情報公開につきましても動きがないということでございますが、動きはありますので、いろいろ事務的手続では進めておりまして、できれば東宇和郡4町一緒にスタートしたいというような考え方で進めておりますので、これも課長の方から答弁させていただきます。




 いろいろ具体的に、特にバーチャル何とかというような言葉は私は初めて聞きましたが、そういった時代も来るのであろうということだけは想像できますので、また新しい、皆さん方のお若いご意見も聞きながら、すべての点で時代に遅れないような対応をしていきたいと考えております。




 最後に、ごみの問題であります。
 昨日八幡浜の高橋市長にお会いいたしまして、お礼を申しておきました。市長は、公約としてごみの広域化反対ということを掲げて当選されたわけでありますけれども、時代の要請、時の流れ等をいろいろ判断いただきまして、私どもの希望も聞いていただきまして、公約を変更して、広域化の方向で進めるということに転換していただきました。

 現在、精力的に地元双岩地区に対する地区座談会等を通じて、広域化の了解を得るために努力をしていただいております。
 まだ全地域が終わっておらないのではっきり言えないけれども、いろんな条件が出て、いろいろ話し合いに乗ってもらっておりますので、ご期待に添うように努力したいという昨日のお話でございました。

 広域化が前提としていろいろ進めておるわけでありますが、分別収集の方向もこれも時代の流れでありますので、今各地区で地区座談会などを区長会等を通じまして、その方法について周知をやっておるところでございます。

 このような状況は、あと謀長に答弁させていただきますけれども、そういうふうに基本的には広域の方向で、八幡浜市長も前向きに取り組んでもらっておるということを今日こ・報告できますこと、大変うれしく存ずるものであります。


 なにさま細かい質間がたくさんございましたので、私答弁漏れがあろうと思いますので、それぞれ担当課長から補足説明をさせますので、よろしくお願いいたします。





○山本総務課長 おはようございます。
 それでは、ただいま町長の方が答弁をしたわけなんですけどが、補足につきましてご説明をさしていただきたいと思います。

 まず、地方分権の絡みでございますけどが、現在私ども各条例の見直しにつきまして、各担当課長さんを通じまして調整を図っておるところでございます。

 その内容につきましては目処といたしまして、来年3月の定例議会で条例改正のお願いをする予定として進めているところであります。
 内容につきましては、大きくはやっぱり国の機関の委任事務の廃止に伴います地方自治事務に移管されるということであろうと思います。差し向き大きな事務が出てまいっておりますのが、今まで県が行っておりました法定外公共物、つまり里道水路、この機能が自治体の方に移管されるという方向で進んでまいって、先達て県の方で説明会も開催ざれたような状況等でございます。

 来年4月から5ケ年にわたりまして、今申し上げました里道水路の地方自治体への移管ということで、乎成17年4月から各市町村の財産となるということで、大きな事務が差し向き進んでおるわけでございます。
 これから後、県といたしましても、それぞれの委任事務の方が出てまいっておりますが、今後は県と権限移譲等々につきましてどう変わっていくか、私どももまだ細かな点が出ておりませんので、見守っていかなければならないということで、差し向き大きく流れておりますのが、今の法定外公共物の権限移譲という事務が流れておるような状況等でございます。


 それからもう一件でございますが、情報会開の絡みですが、情報公開の条例につきましては、松山議員のご指摘がありましたように、私どもの方も今内部的に進めておるわけなんですが、今年の10月、助役を委員長といたしまして、各課長さんを委員として、宇和町情報公開検討委員会を設置をさしていただき、準備を進めておるところでございます。
 併せまして、先月11月ですが、直接事務を担当いたしますそれぞれの立場の職員、係長から課長、補佐までを対象といたしまして、情報公開と文書管理説明会を開催をして、今後文書管理の徹底を図るべき説明会をして、現在各課長の方で文書管理の方向について協議をそれぞれさせていただくように進めておるようなところでございます。

 なお、その管理体制につきましては、条例を一応郡内統一して、平成13年3月を予定をしたい、あるいはもう少し早ければ平成12年12月、この辺で条例を改正をいたしまして、情報公開に踏み切っていきたいということでございます。
 その内容については、今後検討委員会、専門委員会等でそれぞれ考えると思いますけどが、議員の皆様の議決機関である議会におかれましても、情報公開に合わせて十分ご検討をいだたくように考えておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 以上です。





○炭倉住民生活課長 失礼します。

 ごみの分別収集ですが、分別収集については各市町村、機械設備等の処理体制の違いによって方法が異なっております。機械の導入時期によってその能力に応じた方法で、各市町村行っております。

 しかし、容器包装りサイクル法が来年4月完全実施となりますので、乎成8年に策定した分別収集計画を今年度見直して、第2次宇和町分別収集計画を策定し、それに基づき9品目の分別収集体制を確立するように、先般各区長ざんにお集まりをいただき、計画の説明と了承をいただいたところです。

 また、分別収集はご指摘の収集場所のステーション化が基本と考えております。
 説明会の席上、特に旧町地区について集約していただくよう、具体的な指定の場所数をお示しし、1月末までに指定されるようご依頼をいたしました。

 具体的な方法については、1番目といたしまして生活系の可燃ごみですが、これは従来どおり指定のごみ袋で出していただきます。
 2番自、鉄、3番目、アルミ、4番、茶色のガラス、5番、無色のガラス、6番、その他のガラス、2から6番までそれぞれ前日にコンテナを指定場所に配送しておきますので、指定の収集日にばら出しをしていただき、午前7時、収集をスタートして回収いたします。
 それから7番、ペットボトルです。これは編み目のネットを、これも前日指定場所へ配送し、収集日に回収いたします。それから、8番目としてその他の燃えないごみですが、具体的には茶碗の割れが該当しますが、これは従来の燃えないごみの出し方に準じて、厚手の袋や段ボールに入れていたたき回収いたします。
 それから、9番目といたしまして、粗大ごみですが、指定場所で同しく回収いたします。なお、アパートの多い旧町地区を限定といたしまして、各集会所の雨の濡れない場所へ出していただき、第2、第4土曜日に古紙の回収をいたしますが、なるべくPTAの古紙回収にご協力をお願いしております。

 全町的には9品目、旧町はl0品目の分別収集を計画しており、区長説明会が終わりましたので、これから各地区の住民の方々を対象に説明会、広報、チラシ、放送等で周知を徹底していきたいと考えております。
 町民の方々の支援については、他人事とは思わず、自分のこととして考えていただくようにお願いをしていくことにしております。




○2番松山清君 冒頭に申しました2000年問題についてちょっと町長のご意見を聞きたいんですが、宇和町としてはもう問題ないというふうに私は理解しておりますが、それはもう問題ないということでよろしいんでしょうか。

 それともう一点、民具館とかどんぶり館のことを申しましたが、今までやってきたことはずっといろんな計画に基づいて進んできたことですので、これからやるのにおいてはソフトといいますか、そこにどういった気持ちを入れ込むのか、そういった運営の中でどういったことを大切にしていくのかとうのが大事じやないかと考えておるわけです。
 やっぱり地域の人と解け合うような、触れ合うような、そういった民具館の運営とかどんぶり館の運営をしていただきたいという願いでありまして、それで答弁は要りませんけれども、そういうことを言いたかったわけであります。

 ひとつお含み置きをいただきたいと思います。



 
○宇都官町長 2000年問題は浸然とは考えておりますが、この間もちょっと聞きますと、テレピが爆発するかもしれんというような話も聞きますので、チラシで配っておりますように、12月31日の12時になる前にはテレビのスイノチを抜いて、スイッチというか電源を抜いてもらうというようなことの自己防衛はやってもらったらということでチラシなどを配っておると思います。

 役場としても、職員がそのときには待機しておりまして、いつ何どき対応できるように、消防団も勤務するというようなことでやっていく予定でございます。
 安全で2000年が迎えられますことを、心から願っておる状況でございます。

 それから、物産館の関係、その他につきましてもそういった意味で町民の意見を聞いてということでございますが、この間うち物産館の近くに大介うどんが開業してもらっておりますが、ああいった具合にいろんな施設があそこへ寄っていただきますと、相乗効果で物産館もまた活気がつくんじゃなかろうかというようなことも考えますし、もろもろ町民みんなが守り育てていくという姿努でお願いしたいと思っております。




○山本総務課長 ちょっと補足だけさしていただきたいと思います。

 先ほど町長の方が、2000年問題で町職員の対応ということでありますが、私ども事務レベルで一応確定をささしていただいております。
 字和町で一応対策本部を設置をするということで、事故あるなしにかかわりませず、正月の8時から年明けの2時まで対策本部を総務課の方に置くことにしております。

 なお、その体制につきましては、一応私どもコンビユーター関係で電算室におります職員2人、それからあと各それぞれ重要であります戸籍関係等々、年を明けましたら一応立ち上がりをさせまして、試験でコンビューターを動かしてみるということで対応づくりをさしていきたいということと、あわせまして四国電力の電力関係も心配されるということでありますが、昨日の新聞では小渕総理が2000年万歳という、伊方発電所でしたようなことで対応は十分していただいておるわけなんですけどが、水道関係も一応侍機をするようにしております。

 あわせまして、停電になったらどうだということで、私ども消防関係で無線体制を持っておりますので、消防団につきましても一応当初団長、副団長を私ども本部の中に入れまして、待機をさせまして、各分団につきましてはそれぞれ分団長を自宅待機ということで、当面暮れから正月にかけての対応づくりということで、現在協力方お願いをして受託を得ておるということでご報告をさせていただきたいと思います。




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