まつやまワールド    WORLD U

阿蘇・仙酔峡2006.5.21
高岳噴火口跡 1592.4m

高岳東陵より天狗の舞台の向こうに高岳山頂を望む

 日本百名山の阿蘇山。
 中岳噴火口は小学校の修学旅行から始まって、家族旅行や慰安旅行で何度も行ったことがある。だからといって、阿蘇山は踏破したとは思えなかった。どうしても、行くたびに目にはするものの全く得体の知れない高岳を経験してないからだと思う。したがって、ここは近くでもあるので早いうちにピークを踏みたかった。

 高岳山頂が1592m、中岳山頂が1506m、中岳噴火口が1196m。トップの写真は高岳の大鍋と呼ばれている。高岳山頂から100m弱窪んでいる。

 5月の第4週は阿蘇や九重でミヤマキリシマが満開となるので、毎年来てみたいと思いながらこれないままでいた。今年こそ、ということで日帰りで行くことを決意。土曜の夜に思いついたので一人で行くことにした。今回は、デジカメをキャノン1Ds markUという1670万画素の自慢のやつを持って行くことにした。さらに、重いデカイ三脚も持参。写真撮影を楽しんだのだった。

 思った通り、ミヤマキリシマは満開。言葉で言えないほど山麓を赤紫の花が覆い尽くしていた。素晴らしいという以外にない。やまなみハイウェイを走るとこの時期、車を路肩に駐めて、中の人はどこへいったのだろう、と思っていたのだったが、このきれいな山を見に来ていたに違いない。

 仙酔峡ロープウェイもずっとあこがれていたのだったが、歴史は古いようで、かなり施設が老朽化している。今年の5月まで運休していたという情報もあった。幸い、再開したばかりのようで、運転時間も繰り上げての運転だった。おかげで、高岳山頂までしか行く予定がなかったのだが、1時間山頂に早く着いたので、高岳の東の端まで行って、根子岳を目の前に見て、東陵から引き返した。

 日本の山とは思えない、高木がほとんどない風景で、異国情緒というか惑星にでもきた雲上散歩だった。

21日:2:50 八幡浜港発 =>5.00 臼杵港着 船内休憩 =>6:25 臼杵発 =>8:30 仙酔峡着 ロープウェイ =>
9:00 火口東山頂駅 =>9:15 中岳陵展望所 =>9:50 中岳山頂 =>10:15 高岳山頂 =>10:50 高岳東陵=>
11:00 天狗の舞台 =>11:03 天狗の溜まり場 =>11:40 高岳山頂 =>12:10 中岳山頂 =>12:45 火口東山頂駅
 =>13:05 仙酔峡山麓駅 =>竹田市で温泉に入り 15:10臼杵発フェリーで八幡浜へ

<写真をクリックすると拡大します>
1.一の宮町宮地付近から見た高岳 8:15am

 国道57号線を竹田市方面から阿蘇市へ入ると、高岳がどっかーんと聳え立っている。
 一の宮町では、阿蘇にミヤマキリシマが満開となる頃、田植えの準備が真っ盛りだった。ここから仙酔峡道路を山麓へ向かって進む
2.阿蘇山麓の牧場から根子岳1433m

 仙酔峡山麓には雄大な牧場がある。異国情緒が漂い、牧歌的な雰囲気。
 阿蘇登山への期待が高まる
3.仙酔峡道路から鷲見平を望む

 仙酔峡麓から鷲見平方面を見る。道路正面が中岳
4.虎ヶ峰

 高岳北斜面は岩がごつごつしていて、鷲が峰、虎ヶ峰などがあり、アルペン的な雰囲気だった
5.仙酔峡のミヤマキリシマ

 ミヤマキリシマが山を覆う。一面が赤紫に染まってこの時期の見せ場となる
6.ミヤマキリシマの向こうに虎ヶ峰

 虎ヶ峰は近くに来るとなおゴツゴツした険しさを増す。一面のミヤマキリシマと対照的
7.ミヤマキリシマが満開

 この時期、ミヤマキリシマを見に来る観光客が圧倒的に多い。仙酔峡ロープウェイで展望台まで行くのはわずか。
 高岳東稜は、6月に入ってからミヤマキリシマの盛りとなるらしい。東陵へはトレッキングの覚悟をしないといけないだろう
8.鷲見平

 朝早く仙酔峡へ到着したので、駐車場も山麓駅付近に空いていたが、帰りには何キロも車の列ができていて、いつ仙酔峡へつくのやらわからないくらい混んできていた
9.ゴンドラから山麓のミヤマキリシマ 8:50am

 ロープウェイで山頂駅へ向かう。山麓駅付近ではミヤマキリシマが咲き誇っていたが、中腹からはその自然が厳しいためか草木が一本もない状態となる。
 帰りは歩いて下る人が多かった、というか、歩いて下る人も意外と見受けられた
10.高岳北斜面

 仙酔峡から見ると高岳が圧倒的な存在感を見せる。中岳は高岳の付属といった感じで、高岳の右に存する。中岳の存在感はない。噴火口も展望台へ行くまで全く見えない
11.仙酔峡ロープウェイ

 このロープウェイは旧式のせいか、速度がゆっくりだった。そんなに長い距離ではないみたいなので、遅いといっても何ら問題はないが。
 荒涼とした地形にかかっている
12.火口東山頂駅 9:00am

 なんか日本の風景とは思えない。植生がほとんど無い。かなり荒れ地のような雰囲気で、想像していたのとは大部違うのだった
13.火口東山頂駅より中岳山頂方面

 正面が中岳北斜面。噴火口も中岳なので、いつも行く阿蘇とは全く違う。
 山へ登る人、展望台から中だけ噴火口を見ようと歩く人など様々な人がこれから15分ほど登る
14.火口東山頂駅より高岳

 地図で見ると平地のような雰囲気を与える阿蘇だが、実際に来てみるとやっぱり百名山だけあって、結構山岳だ。
 どこまで行けるか少々不安を抱きながら中岳陵展望所を目指す
15.中岳陵展望所から中岳へ向かう登山者

 登山者が歩いている馬の背は、以前は火口壁だったみたい。その後、さらに内側に火口ができた地形となっている。
 阿蘇にはカルデラもあるし、複式というか、複複式火口と言える。
16.中岳陵展望所から火口東山頂駅方面

 とにかく、木々が育っていない。火山ガスで育たないのか、土壌が原因なのか。お陰で見晴らしがよい。
 ここまで15分弱歩いた
17.中岳噴火口

 中岳陵展望所までくると、やっと中岳噴火口を見下ろすことができる。谷を挟んだ向こうにある。
 噴火口を見るには、草千里コースからの方がよさそう。
 ここまでは、道もコンクリート
18.中岳噴火口と皿山 1303m

 いつもと反対側から中岳方面を見る。といっても、今いるところも中岳の一部。
 以前、中岳噴火口展望台から、向こうの稜線になんで人がいるんだろう、と思ったことがあったが、今はそこにいるのだった
19.火口西山頂駅

 一般的に阿蘇といえば、この火口西山頂駅に来る
20.中岳第3,第4火口

 中岳は活動中の火山とあって山は日本一荒々しい印象を受ける。噴火口がいくつもある
21.中岳陵展望所から中岳山頂への道

 中岳稜線をみる。その最高峰が中岳山頂。この山並みは中岳山頂と高岳が兄弟のように寄り添って、くっついている部分だ
22.中岳山頂への難所

 とんがったピークは、山頂手前の一段低い部分で、その奥の地層が見えるようなところのピークが中岳山頂。
 ここを登っていく。危険はないが急斜面でやや滑る。要注意!!
23.やせ尾根の登山道

 昔の火口壁だったところと思われる。今は、さらに内側に火口壁がもう一つあって、その中が噴火している。
 さっき(No15)、写真で登山者が歩いていた稜線部分。
24.中岳陵展望所

 No.23の稜線の道を歩き、振り返ったところ。まだまだわずかしか進んでいない
25.砂千里ヶ浜

 中岳噴火口の外側と中岳山頂の間に当たる部分。ここは窪んでいて、砂千里が浜というらしい
26.中岳陵展望所より登山をする人々
 
 中岳稜線鞍部を中岳は向かう。まだまだです
27.中岳登山道

 ここら辺りから道が急になってくる。わくわく
28.中岳山頂(中央)

 中岳山頂はまだまだ遠い。というか、まだあまり登ってない
29.道標

 中岳陵展望所から中岳山頂までは、距離にして1000m程しかない
30.火山性粘土質の登山道

 いよいよ急騰に差し掛かる。これ以上に大変な部分はない。中岳にたどり着く序盤にこのいやらしい、滑る道が現れる
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