
| 蔵王は、過去に数回スキーで訪れたことがあった。 その時は、地蔵岳までロープウェイであがり、お地蔵山を見たのだったが、樹氷や眺めもきれいで、感動したことを覚えている。また、子供を連れて蔵王山麓を訪れたことがあり、東北にあって何故か身近に感じる山だ。 8月15日、朝5時にはとにかく目を覚ました。 雨は降っていないようだ。ラッキー。やる気が出てくる。朝食は、昨日月山で食べ残したカレーパンとおかか入りのおにぎりと爽健美茶。身支度をしてチェックアウト。もともと荷物はレンタカーのパッソの中なので、大したものはホテルに持ち込んでいない。お茶2本購入して車を走らせる。 それは雲は多いものの晴れている感じで、やや期待を持たせる。山形市から国道13号線を南下、蔵王エコーラインへ入る。蔵王の山は半分雲に覆われている。エコーラインを上っていくと案の定ガスの中に入る。前が見えん!!10m前も見えないくらい。そんな中をどんどんと高度をあげていく。まだ、時間も早く対向車もない。 このエコーラインは思っていたよりも距離があって、秋に来ればブナやダケカンバなどきれいだろうなあと思われたが、今回は全く見えず。これはひどい。これ以上、悪天候な日はないと思える。雨がまだ降ってないだけましか。料金所にも人がおらず、通過。刈田岳駐車場に午前7時頃到着した。 駐車場には数台の車が停まっていたが人の気配はなし。レストハウスもシャッターを降ろしていた。トイレに行きたかったが、もっと下にあるトイレを案内してあったので我慢することにした。午前8時までは、車の中でもじもじしていたが、そうこうしているうちに隣に袖ヶ浦ナンバーの軽四がやってきて、老夫婦二人が今にも登りはじめそうだったりしたので、こっちとしも出発の準備を始める。そしたら、その二人連れは、準備をして朝食をはじめてしまった。誰も登ろうとしないので、トップを切ってその嵐の中に「もういいや、いくぞ」という感じで突撃。 車の外は、風速40mくらいはあろうかという暴風が吹いている。雨こそ降ってないが、雨粒が粉々になって霧となっているみたい。めがねはすぐに水浸し状態で、手でその水滴を拭き取る。ひたすら熊野岳を目指した。 お釜は見えない。本来なら、眼下にはエメラルドグリーンのお釜が口を開けているはずである。とても強い風。暴風が吹き付けてくる。風速40mくらい。飛ばされそうだ。ガスの中なので、風だけかと思ったら霧よりも細かい粒の水滴も混じっている。めがねがすぐに水浸しになり、曇ってしまう。ラーメン屋などで曇るのとはちょっとわけがちがい、こっちは水がぶっかかっているかんじで、ワイパー付きのめがねが必要のようだ。 刈田岳1758m方面から熊野岳1841mを目指す。標高差もあまりないし、天気も悪いし一応百名山のピークを踏んだというだけの意味だ。深田久弥は日本百名山の中で、安達太良山に登ったとき、「霧に包まれて眺望は得られなかったが、山頂を極めた喜びに変わりはなかった。」と記している。深田でさえ、このような天気に何度も遭遇しているのだ。その思いを十分に理解できる。 また、蔵王エコーラインも久弥が蔵王に登った頃できたようで、彼は「近年刈田岳のすぐ近くを経て、宮城と山形をつなぐバス道も開かれて、何の苦労もなくお釜見物も出来るようになったが、それだけ魅力も少なくなった。」と述べているが、いくら便利になっても天気には勝てない今回の山行であった。 登山道の脇には、1〜4mくらいの柱がずっと立てられており、ガスの中でも迷うことがないよう整備がされていた。馬の背といいながら、ガスの中なのでどうなっているかわからない。そのガスの中をやや登りながらであるが、柱を頼って熊野岳に行ったのだった。 熊野岳へは熊野岳避難小屋を経由していったため、10分くらい余計にかかったかもしれないが、トップを切って到着したようだ。はじめは避難小屋を頂上かと勘違いしたが、神社がなかったので尾根伝いに熊野神社まで行った。熊野神社はガスの中で突然ぬぼっと現れた。誰もいないので少々気味が悪かったのだが、神社の休息小屋でのんびりして、神社をお参りして下山した。 また来る! 15日:刈田岳駐車場 8:00am発 => 8:35 熊野岳避難小屋 => 8:45 熊野岳山頂 9:00 山頂熊野神社発 => 9:30 登山口駐車場着 吾妻山へ向かう |