まつやまワールド    WORLD U

唐松岳 2696m 1984.9.23


帰りに八方尾根から見た唐松岳●

 北アルプスがどういうところかまだわからなかった頃の23歳のときに、実は唐松岳山頂に立っていた。八方尾根といえば、スキー場で有名、とくらいに思っていたのだったが、その尾根の最上部に君臨するのが、唐松岳であった。

 このときは、上高地旅行と合わせて会社の同期の友人6名で行ったのだったが、八方尾根を登り唐松岳頂上山荘まで登ってコーヒーを飲んで下山したような記憶だった。ところが、最近そのときのスライドを整理していると、頂上で6人で写している写真が出てきたのだ。

 唐松岳には、チャンスがあれば近々登ろうなどと考えていたので、山頂で撮影した写真の出現はこの希望を大きく変えるものだった。そのとき、八方尾根は晴れていたのだが、山頂付近になると雲の中で辺りの景色もあまり見えなかった。だから、山頂に立ったのだという満足感がそれ程なく、また、唐松岳という山名はこの世界に興味のある人にとっては有名だが、一般の人にとってはほとんど知られてないので、自分自身もどこの山だったか、また、山頂まで登ったかも忘れてしまったのだろう。

 しかし、この証拠写真により登頂は明らかとなった。山頂付近はナナカマドなど色づき秋の深まりを感じたのだったが、気軽な格好で登れる山ということで、多くの人が登っており、今度は冬山にでも訪れてみたいと思う。

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1.「アダム」乗り場

 八方のゴンドラには、「アダム」といういうロマンを感じさせる名前が付けられている。栂池は「イブ」、岩岳は「ノア」である。
 
 山麓の八方駅は標高800m。ここから、ゴンドラとリフトで1600mのうさぎ平上部の黒菱まで登る
2.登山道を行く

 黒菱から第一ケルンを目指す。このルートは比較的なだらかであるが、やはり一般登山道なのでそれなりの準備が必要だ
3.雲上散歩

 山の天候は変わりやすいのだが、八方尾根を登っていると雲が下になることもあった
4.八方尾根のケルンと登山道●

 第2ケルン辺りかと思われる。登山道は稜線と脇道に別れる。
 ところどころハイ松の中にナナカマドの紅葉が目立った。

 このような登山道だったらどれだけ歩いても快適という感じ。
5.天狗ノ頭●

 ときおりガスの晴れ間から天狗ノ頭が見えた
6.ナナカマド●

 ナナカマドは紅葉の真っ盛りで、ところどころハイ松の中にある赤が目立つ
 
7.天狗ノ大下り●

 ガスがかかっていて、時折晴れたときにしか風景は確認できなかったが、天狗ノ頭から不帰キレットへと続く天狗ノ大下りだと思われる。

 見ただけでも厳しそうなコースであるが、八方からは見応えのある風景だ。
8.あざみ●

 秋になると高山植物で花を咲かせているものはほとんどなくなり、平地でも自生しているアザミなどが彩りを添えていた
9.稜線へと続く登山道●

 尾根を登って行くに従って、風景も山らしくなってきた
10.中腹の紅葉●

 常緑広葉樹の中なので、紅葉はあざやかであった。
11.ガスの中の登山道

 八方池から上部は、ほとんどガスの中
12.ナナカマド●

 登山道の紅葉は、目を癒してくれた。やはり、9月下旬が一番この辺りは紅葉がきれいなのだろう
13.唐松岳山頂にて

 これが唐松岳に登頂したことを思い出させてくれた写真。風景が見えないのが残念。
 
 しかし、北アルプス山麓に8月に2週間ほど滞在したことがあったが、そのときも山頂が見えたのは1日だけだったから、これが普通かもしれない。

 風景を見たければ、朝早く登るとか宿泊するとかしなければならないのだろう。
14.八方尾根の稜線●

 丸山付近から見下ろした八方尾根
15.遠見尾根との谷●

 ガスがたれ込めていたが、下まででるとこんな感じ
16.シシウド●

 シシウドはいたるところにもあるが、秋を主張するような印象を受ける
17.天狗岩稜●

 白馬三山の展望も期待したのだったが、残念ながらこの時は眺めることが出来なかった
 しかし、この地域はこのような天候が多いのだと思う
18.八方尾根登山道●

 八方山辺りまで降りてくると、大変明るいよい1日だった。山頂部とは大違いだった
19.八方尾根・兎平付近

 ここまで下山してくると、太陽はよく当たり、ガスの下部に入っていた


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