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1.東京駅 6:44発 やまびこ203号
東京駅には午前6時頃到着。早朝というのに人でごった返していた。田舎では考えられないほどの混み具合。
また、ホームまで来るとリュックザックを背負っている人もちらほら見かけられる。山登りも文化だ、平日でも登山に行く人がいるなんて。 |
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2.JR二本松駅からタクシーで登山口へ
郡山駅で東北新幹線から東北本線へ乗り換え。東北本線といっても特急は走ってないし、各停も1時間に1、2本しかない。
二本松駅前広場は工事中で、バスも遠くまでしか入ってこないので、タクシーを利用。タクシーも数が限られており、予約しておいた方がよい。
旧国道4号線を右折して、岳温泉に向かう。 |
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3.あだたら高原 9:30am
岳温泉の温泉街を抜け、JICAの訓練施設脇を通り過ぎ、そこから先は約10分くらいであだたら高原スキー場に着く。
天気はとても良かったのだが、ここまで来ると標高が1000mを越えるためガスが出ていた。ゲレンデにはコスモスが満開。
安達太良山は、ゴンドラ山頂駅がもう一つ向こうの山上にあり、そこからずっと先となる。 |
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4.バス路線は廃止
新幹線を利用しているので、なるべくならバスなどを利用して交通費を安くあげたかったのだが、残念ながら路線バスは廃止。
ここまでJR二本松駅からタクシーで約4500円ほど。帰りもタクシーしかないみたい。
帰りは岳温泉まで。かつ、割り勘にする自分のような登山者を見つけ、1000円だった。岳温泉から郡山までシャトルバスを利用し、600円。 |
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5.ゴンドラ山麓乗り場
あだたらリゾートで売り出し中の目玉のゴンドラ。これにより、一気に1300m辺りまで行くので、誰でも安達太良山に気楽に登ることができるようになった。
この日は、高校生など200人程が山頂を目指したと見られる。 |
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6.ゴンドラよりあだたら高原を見る
このゴンドラはけっこう長く、山麓駅から山頂駅が見えない。一つのピークを越えていく感じになる。
安達太良山はたおやかな山であるが、そこを登っていくのだから、ゴンドラも緩やかで長い距離となるのだ。
東京から日帰り登山ができるのも、このゴンドラのお陰。帰りには、ゴンドラがしばしば停止した。なんでも、風速18mになると自動で止まるらしい。それだけ、天候が急変したということで、山の天気は恐ろしい。 |
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7.山頂駅よりの登山道 10:00am
この時点で、山頂で雨に遭うなど夢にも思わなかった。それくらい良い天気で、安達太良山登山がどれだけ楽しいものになるか、期待わくわくの気分でスタートした。
ここから安達太良山山頂まで、1時間30分と看板に書いてあった。 |
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8.入山禁止区域の立て看板
3分程歩くと、入山禁止区域の案内が。安達太良山がたおやかなのは福島側から見た印象で、裏側は沼ノ平という爆裂火口があり、有毒ガスが噴出しているのである。
天気が良ければ、DVDなどでよく見る爆裂火口を見て帰りたかったが、ガスで見えなかったので中止した。
といっても、2週間前に行った大雪の御鉢や十勝岳火口などと比べると、ややこじんまりとしたものになるようである。 |
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9.しばらく続く木道
登山道は良く整備されていた。木道のお陰で、木々が荒らされることなく育っていた。ということは、展望が効かないということでもある。 |
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10.やがて砂利道へ
10分程で木道が終わり、やや傾斜もきつくなる。砂利がまかれて、土留めなどで道が荒れるのを守っている。
シャクナゲが群生していて、初夏の頃はとてもきれいなのだろうと思われた。しかし、登山道まで枝を伸ばしていて、体に当たって歩きにくい。 |
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11.五葉松平の休憩ポイント 10:25am
ここにきてやっと展望も開け、ドーンと安達太良山が姿を見せる。
道も広場などがあり、休息するのに都合がよい。
本当は、私の頭の後ろに、安達太良山の別名「乳首山」の乳首が見えるはずであるが、その部分だけが雲に隠れている。 |
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12.山頂部が顔を出す
乳首のように見える部分がときおり見えてくる。しかし、カメラを向けるとすぐにガスがやってきて、見えなくしてしまう。
本当の安達太良山の山頂である。 |
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13.篭山1548m
高く見えていた篭山がどんどん低くなっていく。
8合目までゴンドラで来ているから、ここで半分くらい登ってきて、9合目付近かと思われる。 |
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14.安達太良山東尾根の登山道
これから登っていく登山道。山がたおやかなので、登山道も全般的にゆるやかというイメージだ。 |
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15.勾配を増す登山道
しかし、徐々に道は勾配をきつくする。これまでが緩やかすぎて、急に険しくなった感じ。 |
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16.ゴンドラ山頂駅方面
ずっとずっと先の山が山頂駅。ここまで、だらだらと長い道のりをかけて高度を上げてきたのがわかる。 |
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17.登山道もやや険しくなる
険しいというのは、ここら辺りだろうか。岩はごつごつしているが、勾配も急ではないのでゆとりで山歩きを楽しめる。 |
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18.山頂を目指す登山者
多くの人が登山に来ていた。このくらいだったら、子供でもお年寄りでも楽に登れそう。 |
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19.山頂へ向かっての直登
ここからは真っ直ぐ山頂に向かうので、少し大変かも。しかし、そんなに長く続くわけではないので、むしろ楽しいくらい。
乳首部分がどんどん近づいてくる。 |
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20.山頂に立つ登山者
ずっと黄色い声が聞こえていて、遠くにいても大勢の人が登っているな、と思っていた。ここにきて、その声の正体がわかったのだった。 |
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21.最後の登り
冬でも登山者が多いためか、赤いテープや背の高い標識がこの登山道には多かった。
ここへ来て、ぱらりと水しずくが落ちてきた。雨にならなければいいが、と思った。乳首部分は雲の中の時が多かったので、展望はやむを得ないが、雨が降ると最悪となる。 |
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22.ゴンドラ山頂駅を振り返る
直登してきた登山道の先に山頂駅が遠くにある。これだけの距離歩いてきたのだと、実感する。
さっきまでは青空と思っていたのに、なんか青い部分が見えない。雲に覆われているのだ。 |
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23.山頂直下
最後の登り。余裕のせいか、あまり辛く感じない。ここまで無給水。これくらいだったら、水なし・食料なしでも往復できる感じだ。
水1リットル、非常食など持っていたので、帰りに五葉松平で一応全部食べた。水は結局、少し飲んだだけでほとんど余った。あまり暑くなかったからかもしれない。 |
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24.山頂付近には大勢の人が
ひょっとしたら100人以上の人がここにはいたかもしれない。修学旅行の高校生だろうか、あるいは、野外活動か、これが黄色い声の正体だった。
また、この時点で急に雨が降り始めた。登山して山頂で雨に当たるなど私にとってはめずらしい出来事だった。 |
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25.乳首のように見える山頂の岩峰
あの岩峰を登り切るまでは降らないで欲しかったのだが、雨に備えてカッパを着た。傘やカッパのズボンは置いてきたので、上着だけ着た。
雨が直ぐ上がると思ったのだが、乳首に近づくにしたがってどんどん激しさを増していった。 |
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26.多くの高校生が山頂広場にいた
これだけ多くの人が山頂にいるとは想像もしていなかったが、なだらかで広い山なので何人いても関係ない、という感じ。山はやはり雄大だった。
それにしても、雨が強くなってきて、やや不安を感じる。高校生もビニールカッパを出してみんな着始めていた。 |
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27.正式には「乳首」という部分 11:00am
安達太良山には乳首があったからこれだけ有名になったのかもしれない。それで、高村光太郎が智恵子抄でとりあげたのかもしれない。
雨は強くなってきたが、これを登らずして帰るわけにはいかない、そう思った。 |
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28.牛の背
この安達太良山から北に延びる尾根道を牛の背。そこから鉄山までの尾根道を馬の背と言う。
ここを歩くと、大爆裂火口である沼ノ平が大きく口を開けて見えるはずだ。この先端までは行く予定だったがガスのため中止した。 |
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29.鉄山方面へ向かう登山者
このような天候の場合、馬の背の手前を矢筈森方面へ折れ、くろがね小屋へと下る人が多いようだ。
あとで牛の背を歩いた人に聞くと、沼ノ平は見えなかったそうで、残念がっていた。私は、早々に見切りをつけ、下山することに決定した。 |
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30.矢筈森から峰の辻方面
この辺りも、ビデオなどでおなじみの風景。しかし、ガスが垂れ込めてきておもしろくない。もう少しガスはあがって欲しいものだ。
しかし、二本松辺りから見ると、安達太良山は山頂部をずっと雲の中に隠していたから、来てみてもこんな感じなのだろう。 |
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31.突然の雨に打たれる高校生ら
約100人くらいだろうと思うが、カッパを着て下山にかかった。このころになると雨は激しさを増し、土砂降りとなった。
私は、乳首の岩陰に入り雨宿りをしていた。カッパを着ていたので、上着は問題なかったがズボンのカッパは持ち合わせていなかったので、びしょ濡れとなった。ここで感心したのは、登山専用ズボンをはいていたのだが、濡れてもすぐに乾くのだ。また、歩きにくくなることもない。
道具選びも大切なのだと思い知らされた。 |
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32.雨で最後の登りは滑りやすくなった
乳首の頂上下にあるこの木の橋も、ビデオなどにしばしば登場する。ほとんどない、危ない部分かもしれない。 |
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33.いよいよ山頂1700m
ここを登れば山頂だ。危険というものではないが、なんか天気がいやだった。雨っぽいのが変わらない。朝からガスの中なので仕方ないが、人もいなくなり、寂しくなってきた。 |
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34.山頂にて
山頂はすごい風。なんで、ここだけこんなに吹いてるの、という感じだった。そう言えば、岩崎元朗の中高年の登山学では、安達太良山でやたら強い風に吹かれていた。
また、別のビデオではすっきり晴れることも少ないと言っていた。今回は、そういうことで諦めて証拠写真を撮って下山することにした。 |
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35.山頂
山頂に安達太良山と書いたものが何もなくて、寂しかった。
ビデオでは、木の看板が映っていたが、飛んでいったのか朽ちたのかでない。とにかく、三角点の他、小さな社と石碑、よくわからない案内板があるだけだった。 |
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36.安達太良山の山頂表示
この表示が一番安達太良山山頂を象徴する。しかし、ペンキが消えかかっていて、少し残念。シャッターを切ってもらう人も、雨のせいで誰もいなくなってしまった。
まあ、ここへ来れたことだけでも幸せだった、ということにしよう! |
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37.あだたら高原駐車場
ここへのアプローチは車がベスト。駐車場も広く、下山してくるとすぐに帰れる。公共交通機関だけでは残念ながら来れない。 |
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38.あだたら高原富士急ホテル
奥岳の湯、と地図などに書いてあるが、このホテルの温泉のことらしい。奥岳温泉にはこの宿1軒のみ。
不要な荷物は、ロープウェイ山麓駅にコインロッカーがあるが、サイズが小さいので、このホテルに行けばやや大きなコインロッカーがあり、そこに入れることができる。地下1階、300円。 |
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39.岳温泉
メインストリート。15軒の温泉宿があるそうだ。安達太良山山腹の源泉から樋で7km程引き湯しているそうだ。
その1本の引き湯を15軒で分けているそうだ。とても良い湯で、登山の疲れも日常の疲れもしっかりとってくれた。疲労回復の湯。
日帰り入浴もできる。名湯。保証します。 |
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40.岳の湯番台
ここは見覚えがある。DVD百名山温泉紀行に出ていた。入った瞬間、あそこだと思った。300円。その他に、貴重品入れが100円。
源泉掛け流し。昔ながらの銭湯といった雰囲気だが、登山の後には十分。すぐ前から、郡山行きエキスプレスという直行バスがでる。600円。要予約。意外と満席で、置いて行かれそうになった。予約してたのに。 |
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41.岳の湯
平凡な感じの建物だが、登山者にとってとてもありがたい温泉だった。温泉で十分疲れをとってゆっくりくつろぎ、着替えをして羽田に向かった。
素朴で、おすすめの湯。 |
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42.岳の湯玄関
あだたら高原へ行く人には是非立ち寄って欲しい、岳の湯、の入り口 |