まつやまワールド    WORLD U

2006.5.5
伊吹山 1377m

関ヶ原方面から見た伊吹山

 伊吹山は平成3年頃に子供を連れて訪れたことがあった。しかし、山頂へ登ったのかどうか、記憶が定かでない。そこで、今回ドライブウェイから行ってみることにした。そうすると、途中の休息所付近まで来ていたのだが、そこから上はガスがかかっていたので、そこで引き返したことを思い出した。日本百名山を制覇するためには、この際山頂まで行くべきだろう。今回は天気も良いし、眺望も期待できる。

 ゴールデンウィークのキャラバン、という感じで行ける所までは車で登る。そうすると、後は数百メートルで頂上に到着した。足下さえしっかりしていれば、かなり容易である。楽ちんの百名山No.4ということで、歩く高度差も134m。
深田久弥は、4月中旬にこの山に登り、遠くに茜色に輝く白山を見つけ、たいそううれしかったようで、山頂で過ごした時間をこの世の極楽と日本百名山の中で著している。

 しかし、私はこの山から降りて、信州の白樺湖までこの日の内に行きたかったから、山頂駐車場から走って山頂を目指した。そして、山頂の展望を楽しんだ後、土産物屋で記念のバッチを買い、風景を忘れぬため写真を撮ってあわただしく下山してきた。

 1日かけて登る山ならそんなことはないのだろうが、随分と俗化してしまった伊吹山は多くの人が山頂を観光気分で訪れていたので、山登りの喜びというよりも、伊吹山へもやってきてその風景を見たという気分であった。下山後は、関ヶ原の合戦地などを見て、血腥い時代に思いを馳せたのだった。

5日:15:30 伊吹山ドライブウェイゲート=>15:45 中腹駐車場 =>15:55 山頂駐車場 =>16:05 登山開始

16:20 山頂到着 =>16:35 下山開始 =>16:45 駐車場    17:20 関ヶ原

<写真をクリックすると拡大します>
1.伊吹山ドライブウェイゲート

 料金はちょっと高いような気もしたが、除雪をしたり駐車場の整備など、また、急斜面に道をつける大変さなどを考えるとそれも納得だった
2.トライブウェイから見える山頂

 天気がよいので、前回みたいに山頂がガスの中、というわけではないことがとてもうれしい
3.山頂の気象観測所

 ドライブウェイは急斜面をどんどん登る。
 左手に琵琶湖と伊吹山山頂がちらりちらりと。何やら塔のようなものが見えるが、気象観測用の工作物みたい
4.中腹駐車場辺り

 前回は、ここから伊吹山を見たとき、山頂がガスの中だったので登る気がしなかったのです。子供も小さかったし。
 ここまで来ると、あとわずかだったのに。でも、山頂までは登らなかったろうなあ。
5.山頂駐車場到着

 意外と山頂までは時間がかかりそう。実は、もっと簡単に山頂へ行けると思っていた。
 同行者は登らないというので、私一人だけで山頂を目指すことに。八経ガ岳、大台ヶ原を歩いていなければ何ともなかったのですが。
6.頂上までの登山道

 みんながみんな山頂まで行くわけではなく、途中までで引き返す人も。ここは、山登りの人はごくわずかで、ほとんどの人が一般観光客です
7.登山道とモノラックのレール

 山頂小屋へはモノラックで荷物を運ぶんだあ。なんかまだまだ山頂は遠いという感じ。
8.下山する登山者

 木で補強された階段を上る。まあ、これがクライマックスです。100mくらい
9.登山道折り返し点から下りを見る

 前の写真を階段上部から撮ったところ
10.折り返し点から残りの登り

 さらに上は石段になります。
 ここまで来ると、すぐ頂上。なんといっても楽勝の百名山No.4です
11.山頂の祠

 頂上はわりとなだらかで広く、祠が所々にあった
12.山頂中央部付近にて

 ここが頂上の真ん中という感じのところ
13.日本武尊像

 ここが本当の山頂らしい。
 東征からの帰途、この山に妖神がいると聞き、それを退治に登ったところ、その化身の大蛇の毒に当てられ、麓の醒ヶ井の水を飲んで毒から醒めたが、ついに伊勢で亡くなったという伝説がある
14.涙を流す尊像

 深田久弥は、「尊にお気の毒なくらいみっともない作りであるのは残念である。」と日本百名山に記している
15.近江方面

 丁度そばを東海道線が通っていて、深田久弥は鉄道に乗るたびに伊吹山を眺めていたようです
16.山頂に残る残雪

 もう少し建てば、一面緑いっぱいになりそう。5月は山には少し早いのでしょうね。
17.くぼ地に建つ山頂売店群

 山頂には売店がたくさんあって、夏、夜間登山をしてきた人たちはここで仮眠をとるらしい。
 ここで一晩の宿をとることも考えたが、夕食を持ってなかったのと、霧ヶ峰へも行ってみたかったので下山。
18.岐阜側を望む

 養老の滝方面を眺める。
 次の写真のような風景が見える。
 奥の建物が、下から見えていた工作物か。
19.伊吹山ドライブウェイを見下ろす

 この山々をドライブウェイで登ってきたのです
20.琵琶湖方面

 逆光のため、琵琶湖はすっきりとは望めず残念。でもこれだけ見えれば満足。
 山頂には木は生えていません
21.名神高速道路・米原JCT付近

 いつも高速道路を走りながらこの辺りから伊吹山を眺めている。ひょっとしたら向こうの方は多賀のSA付近かもしれない
22.山頂霊場(寺)

 せっかくなのでお参りしてみた。
 中には、主がちゃんといて、お札などを売っていた
23.おみやげのバッチを買った売店

 売店はたくさんある。この分だと、かなりの観光客が訪れるようだ
24.山頂全景

 百名山にしては山頂にいっぱい人工の建物等があります。

 だいたい、本来なら草原なのでしょう。伊吹山は薬草で有名なので。さしもぐさなど聞いたことがある
25.山頂トイレ

 設備も整っているので、この山だったら安心して登れます。しかし、天候が崩れると視界も効かず、何しに来たのやらと思うのでしょうね。前回のように。
26.山頂駐車場を見下ろす
 
 時間が遅くなったせいか、車はまばら。しかし、ここまでドライブウェイでこれるのは、百名山の中でも化なり恵まれている。
 ひょっとしたら伊吹山は、駐車場から一番近い百名山と言えるのではないか
27.下山開始 北に連なる山々

 大変登りやすい百名山だった。観光地感覚でこれる。
 ちなみに、下山は走って降りたので10分もかからなかった
28.関ヶ原古戦場

 石田三成が陣地を構えたところらしい。小さな山が多い関ヶ原は、戦場に向いている地形ということだ


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