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1.牧ノ戸温泉
長者原にある温泉で、朝から有料で入浴できる
この日、深夜0時の八幡浜発別府行きフェリーに乗り朝3時前に九州上陸。一路、牧ノ戸峠1330mへと向かった
パーティーは4名。朝5時過ぎに着いたが、天気予報とは裏腹に暴風・雨で登山にならないため、長者原まで引き返し、朝食を取り、温泉に入って天候の回復を待った |
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2.長者原(1039m)出発
計画では牧ノ戸峠から久住山1786mと中岳1791mを目指す予定だった。高度差461m。しかし、天候が思わしくないため、この日は法華院温泉1303mまで行くという、軟弱な行程となった。雨ガ池越(1358m)を通過するものの高度差は、264m |
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3.たで原湿地帯
出発は10時頃となった
一瞬の晴れ間を突き、後は雨が降らないと信じて多くの登山者が九重に向かった。山は姿を見せてはくれない。リーダーとして寂しい、心苦しい時間が流れた |
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4.雨ガ池越を目指して
樹林帯を黙々と登る。見た感じ低い峠なのだが、いざ登り始めてみると初めてのせいか、大変長く感じてしまった。おまけに、雨がさっきまで降っていたせいでジメジメしていて湿度が高い。汗も一杯かく |
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5.雨ガ池
雨がたくさん降ると池になるところだそうだが、この時は水はなかった。この辺りは木道が整備されており、そこを歩くことになる |
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6.法華院温泉山荘
九州で最も高いところにある温泉。
午後2時前には到着。1番乗りでまだ受付も始まっていない。天気が回復しなかったので行動しても無駄と開き直り、早めに体を休めて明日に備えることにした |
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7.山荘の看板の前にて
法華院温泉山荘は、15年4月には増築中。夏には新しいところが完成することだろう
また、宿泊には暖房費が必要だった。何でかと思ったら、一晩中廊下でストーブを炊いて暖めてもらっていた |
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8.山荘の浴室
ここまで来て温泉に入れるのは大変有り難い。宿泊者は無料。単純硫黄泉。2回も入った。もちろん、石けんなどを使うと自然破壊になるので使っては行けない。これは、上高地の横尾山荘の風呂も一緒である
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9.法華院温泉山荘の食堂
きれいな食堂で、ビデオライブラリーなどもある。深田久弥の日本百名山のビデオを見ていたら、多くの人が回りに集まった。みんな、明日の楽しみなので興味があるようだった。
2時から夕方までここでビールを飲みながら、坊がつるの午後を満喫した |
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10.大船山
夕方には天候は回復し、大船山が美しく見えた
明日は快晴間違いなし |
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11.坊ガツルキャンプ場
数年前にNHKの昼時日本列島で坊ガツルが紹介された
そのとき、坊ガツルとは一体どこだろうと大分の地図を探し回ったのだったが、ついにここまでやってきてその時と同じ光景を見ることができた |
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12.坊ガツル
九重連山に囲まれた湿原で、アプローチは歩くしかない。最短ルートが我々の通ってきた道で、長者原からおよそ3時間。初級コース。
今回、久住山経由で降りてくる予定だったのだが、全くの逆ルートとなってしまった。そのせいで、別府の温泉巡りは割愛することとなった |
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13.九州最高峰・中岳への急登
法華院温泉からの登りはきつい。道が山に直登しているので一歩一歩という感じだ。
山荘で6時から朝食を取ってすぐに出発する。ほとんどの人はもうすでに出ている模様。我々は遅くの出発となった。ルートは中岳経由で牧ノ戸峠なのであまり苦にはならない |
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14.沢沿いを登る
一部登山道が壊れていたりしたが、迂回路が整備されており心配は何もない。多くの人が法華院温泉に泊まっていたが、このルートは人がまばらだ。おそらく、大船山に向かったものと思われる。大船山は5月下旬のミヤマキリシマの頃には、山全体がピンクに染まるという |
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15.中岳から流れる渓流
九重を源とする川。中岳・稲星山に降った雨が集まっている。この川の畔をしばらく歩いて高度をかせぐ |
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16.坊ガツルと平治岳1642m
法華院温泉山荘から中岳登山の途中で、坊ガツルを振り返ったところ
ミヤマキリシマは、まさに芽吹いているところだった |
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17.中岳山頂1791m
九州本土最高峰と書いてあった。なぜ本土かと考えてみると、屋久島の宮之浦岳が1936mで、こっちの方が高いからだ。しかし、今日は九州最高峰と思っておこう |
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18.中岳より坊ガツルと平治岳
この風景はやまなみハイウェイからは見えない。ここへ登ったものだけが見ることのできるものだ。この風景をみたくてここまで来る登山者も多い |
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19.大船山(ダイセンヤマ)1786m
中岳より5m低いが、久住を訪れる登山者でも大船山は人気が高い。右のピークが大船山で左は北大船山1706m。大船山の山頂すぐ脇にも、御池がある。次回は訪れてみたい |
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20.中岳山頂
お目当ての中岳山頂まで到達。くつろぐ登山者たち
向こうには稲星山1774mが見えている |
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21.坊ガツル(中岳より)
ここを過ぎるとどんどん坊ガツルは遠くなる
はじめ昼時日本列島では、どこにあるのだろうか?と思っていたところであるが、こうしてやってきてみると期待通りの秘境の温泉であった |
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22.天狗ガ城と御池(中岳より)
ここの池は火口の跡のようだ
天狗ガ城は、中岳とほぼ同じような高さであるが、中岳ピークに比べてちょっと影が薄い気がする |
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23.天狗ガ城
登山者が2名、山頂に立っている
中岳の女房役のような印象だった |
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24.三俣山と北千里浜
ここからは、やまなみハイウェイや長者原から見たのと反対、つまり、裏側の三俣山の姿だ
その山麓は草木の少ない北千里浜となる |
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25.御池と久住山、岩井川岳
右側の山が久住山。九重山という山はない。ここらの山の総称が九重山である。その中の主峰ともいうべき重鎮が久住山ということになる。久住山は九重連山に西にあるため、阿蘇方面もよく見える |
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26.久住山頂1786m
久住山頂は岩がごつごつしていて、どこがピークかわかりにくい。しかし、中岳よりも多くの人が訪れて、休息をしていた。小学生も家族連れも多かった |
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27.久住山から見た中岳(中央)と天狗ガ城
先ほど通ってきた中岳を見返す。一番右遠くに見えているのは大船山。中岳の手前に御池があるのだがそれはここからは見えない。その手前に火口が落ち込んでいるのがわかる(ただし、活動はしてない) |
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28.硫黄山
これもやまなみハイウェイから見た姿(次の写真)の裏側ということになる
しばらく休憩していると、ドーンドーンという音がして、爆発しているんじゃないかと思うくらいだった |
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29.長者原から見た硫黄山
下山してから見る硫黄山。この風景は多くの人がいつも見ているところ。その時々によって噴火の煙の量は違う。ここから向こうに1泊2日で堪能した、また別の世界があるということを今回の山行でしった |