まつやまワールド    WORLD U

尾瀬2005 その5



109.大江湿原

 木道は大江湿原を横切るのであるが、ここに尾瀬沼で有名な3本の松がある。
 ビデオや写真などで必ずといっていいほど登場してくる。
110.大江川と水芭蕉

 水芭蕉はこの写真の通り、きれいな水が流れているところに咲く花だ。大江湿原を下って沼山峠から尾瀬に入るコースが一番楽なのだ。
 我々は鳩待峠から入ったのだったが、渋滞して結構大変だった。
111.3本の松

 大江川から見ると、3本の松がなぜか寄り添うように立っている。
112.大江川河口部

 尾瀬沼へ流れ込む大江川。
 川といっても長さも2km程だし、小川という方が妥当かもしれない。水芭蕉が咲き始めたところのようだった。
113.大江湿原から見た燧ヶ岳

 つい先ほどまでは山頂にいたのであるが、今度は逆に見たところ。こうしてみると山頂部分だけがわずかに見えるのだ。
114.長蔵小屋

 この小屋に宿泊してみたかったが、天候と時間の都合で逆ルートになったため、今回は宿泊することができなかった。
 また、尾瀬に来ることがあるのだろうか?
115.長蔵小屋を後にして、燧ヶ岳

 たくさんの水芭蕉を見ることができたが、尾瀬沼のほとりは蓉が小さい。栄養分の影響だろう。
 尾瀬沼を三平下まで歩くとき、何度も何度も振り返って燧ヶ岳の姿を目に焼き付けた。
116.尾瀬沼での記念写真

 もう最後の絶景かもしれない。
 深田久弥は、尾瀬に燧ヶ岳がなかったら、尾瀬沼もこれほど魅力的ではないだろう、と言ったが、それを実感する風景だ。
117.燧ヶ岳山頂部全景

 確かに5つのピークを確認することができる。
 ここから見ると、俎ーが燧ヶ岳の兄のように見え、主張しているかもしれない。だから、三角点があるのだろうが。
 しかし、実際に一番高いのは柴安ーである。
118.三平下への木道 13:50

 もうひたすら三平下へ向かって歩く。帰らなければならないからだ。確か新宿行きのバスは16:00だったはず。かすかに、沼田から鳩待口までの関越交通バスのアナウンスが流れていたような。それに乗ることができれば、都内まで今日のうちに帰ることができる。そんなことを考えていた。
119.三平下 13:55

 バスに乗れるか、どうかわからない一か八かの賭をするより、ここでゆっくり一晩泊まってから、翌日朝一で帰る手もあった。しかし、帰ることを選んだ。本当に帰れるのか?時間との戦いもあり、不安いっぱいで三平下を出発する。
120.三平峠 1762m 14:00

 まだ三平峠までも雪があった。夏道は現れてなかった。
 ここから大清水までは、地図上のコースタイムは100分。20分の余裕はあるが、コースタイム通りで歩けるかどうかは確かではない。第一朝の4時からすでに10時間歩き通しである。体力も限界に近づいていた。
121.ここからが尾瀬

 ここが尾瀬の入り口、とでも言いたげに大きな看板が立っている。実際尾瀬は、東京電力の所有地がかなりある。だから、木道にもそのマークが入っていたりする。
122.三平峠の案内板

 ここに写っている登山者の方、実は柴安ーから同じペースで歩いてきたのだった。
 大清水まで車で来ているらしく、万が一バスに乗り遅れたら、戸倉まで車に乗せてもらうことになっていた。ありがとうございます。お陰様で、安心して歩けました。
123.大清水への下山道

 三平峠を越えても、しばらくは雪が残っていた。雪の上ばかり歩いたので、なんか雪は嫌いである。
124.雪が消える

 ここで雪の世界はおしまい。ほっと一息。あとは一ノ瀬休息所まで木道と一般登山道を歩く。しかし、バスに間に合うのか、もし間に合っても乗れるのか、気持ちは落ち着かないまま必死で歩いた。
 
125.三平見晴

 この辺りが唯一、眺望がよいと言えるのか。
 ここから見える山は、オモジロ山1885m。そんなに高くは見えないが。
126.木道と階段

 三平峠から一ノ瀬休息所までの道は、木道と階段が多く、もし、大清水から尾瀬に入るにしても大変である。
127.木道から歩道へ 14:40

 なかなか下山にも時間がかかって、一ノ瀬休息所へもつかない。一ノ瀬休息所から50分かかるのだから、4時の新宿行きは無理かもしれない、なんてことを思っていた。
 まあ、なんとかなるさ、と思わないでもなかったのだが。
128.一ノ瀬休息所 15:05

 4時pmの新宿行きバスに乗るため、カメラもしまっていたのだったが、やはり一生覚えておくために、またまたカメラを出した。
 一ノ瀬休息所は、こんなところ。休憩していたらバスに間に合わない。意外と下山にも時間がかかる。
129.一ノ瀬橋

 一ノ瀬橋から大清水までは車道歩きとなる。これも50分とは言え、延々と歩いたような気がする。疲労もピークとなり、バスの時間が気になるもののスピードに乗れない。
 救助車だけは1台通ったのだが、できるものなら乗せてほしい気分だったのだ。
130.大清水ゲート 15:50

 結局10分前に大清水に到着。新宿行き高速バスにも乗ることができるようだった。
 このゲートがあるお陰で一般車は大清水までしか入れない。そのお陰で尾瀬の自然は守られているのだ。
 
131.大清水売店

 無事ここまで下山したので、めでたしめでたしではあるが、12時間行動し続けたこともあり、かなり疲れていて、みやげものを買う気力がなくなってしまっていた。
132.関越バス乗り場

 もう少しゆとりを持ってここに到着したかったのだが、なんとかかくして2005年の尾瀬&燧ヶ岳登山は終わったのだった。

 やっぱり、登山は体力いるなあ、と思ったのだった。しかし、これでかなり強くなった気はする。

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