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1.朝の明神館前
明神館前はいつも同じだ。
何回も来るが、同じような光景が繰り返される。ここにいるのは、これから涸沢、槍、常念などへ登る人ばかり。みんな今日の日を楽しみにしてきたんだろうなあ、と思う |
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2.梓川、いつもの風景
ここいくると必ずカメラを取り出し、シャッターを切る。やっと日常から離れて上高地にやってきたと実感できる領域にはいるような気がする |
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3.徳沢
上高地を出発してここまで2時間。
氷壁の宿、と看板が出ているが、井上靖の「氷壁」を読むまではその意味がよくわからなかった。小説では、魚津恭太が小坂かおると最後の待ち合わせをした山小屋。また、かおるの兄、小坂乙彦が奧又白で滑落した際、捜索の基地となった舞台だ |
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4.前穂を見上げる
この中に、氷壁の問題の場所、前穂東壁Aフェースがあるのだろう。いつも見上げているが、この山は奥又からはアプローチすることは自分にはないだろうと思う |
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5.屏風岩
横尾到着する合図のようなこの山。ロッククライミングのメッカであるが、ここも自分の場合見るだけでいつも通り過ぎる |
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6.クライマー
今回はここを登っている人を見つけた
望遠でとっても、点のようにしか見えない |
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7.北穂
横尾の辺りは雨だったようだが、北穂東陵は雪化粧していた
これで涸沢行きは諦めて、蝶が岳登山に決定。しかし、雪に対する装備は全くしていなくて、少し不安になった。が、ここまで来て行くしかない、という感じだった |
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8.横尾到着
ここもいつものように登山者でごった返していた
テントで朝を迎えた人も多かったようで、出発の用意をしていた
ここまでは、ラッシュの駅のように、上高地について多くのクライマーが押し寄せてくる領域だと思わざるを得ない
ここからは、涸沢と槍に大きく登山者は二分するので、人は減ってくる
私は、そのどちらでもない蝶が岳を目指すことにしたのだった
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9.蝶が岳からの槍
蝶が岳2664.3mへの登山道は、横尾山荘のところから右に折れて山にはいる。ここからは息もつけぬ急登である。とにかく、ゆっくり登るということはない。
何人かの登山者と、抜きつ抜かれつしながら、時折休憩しながら山頂を目指した。樹林帯の中なので、展望は利かない。
地図上では3時間、と記してあるが、さらに1時間以上かかって蝶が岳山頂に着いた。 |
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10.槍遠景
山頂についたときにはすぐに槍は見えなかったが、そのうち顔を見せるようになった。ガスはどんどん晴れていって、夕方近くになると表銀座の山々だけがガスのかかるような天気だった。 |
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11.紅葉と初雪の槍沢
蝶が岳の積雪は、初冠雪で10cmほど。やや寒いものの、凍えるほどのこともない。一方、槍穂はさらに多くの雪が積もっているようで、真っ白だった。そう言えば、アイゼンとピッケルを登山者が持っていたようだった。 |
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12.蝶が岳山頂より
常念方面から蝶が岳山頂までくるルート。
蝶が岳は、他の山と異なり山頂がなだらかで、優しい感じがする。山頂らしい山頂ではないのだった。 |
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13.蝶が岳ヒュッテ
山小屋に着いた時、そこは雲沸き立つ雲上の中だった。ヒュッテの定員は100人。比較的早い到着だったので、部屋に入ってのんびりできた。宿泊料金は、1泊2食付きで、当時約6,000円ほどだった。 |
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14.上高地
上高地から蝶が岳は見つけにくい。
もともと蝶が岳は控えめな山で、自己主張していない。だから、どこが蝶が岳やらわかりにくいのだろう。ここから上高地は、斜め南を向くような感じだから、穂高に向かって左端になる。ここからの展望の主役は、何といっても穂高だった。 |
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15.蝶が岳稜線1
山頂は2柔構造になっている。中央部に引っ込んだ鞍部がある。登山道は西稜線にそって整備してあった。 |
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16.蝶が岳稜線2
蝶が岳山頂から蝶が岳ヒュッテ方面を望んだところ。登山道から稜線に出て、やや北へ行ったところに蝶が岳山頂はある。一方、ヒュッテは南に少し行ったところ。
ここまでくれば、何もあわてることはなく、ゆっくりと槍から穂高の大展望を楽しむことができる。 |
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17.蝶が岳稜線3
山頂の雪は夕方にはほとんど解けてしまった。
蝶が岳ヒュッテ付近から、蝶が岳山頂を見たところ。なだらかな稜線がずっと続いている。 |
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18.夜の蝶が岳ヒュッテ
露出オーバーになってしまったが、夜の山荘。
実は、肉眼では確認できなかったのだが、後ろの山は乗鞍岳と御岳。また、ヒュッテでは2階建て部分の2階に泊まったような気がする。 |
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19.穂高連峰・夜景
昼間のように見えるが、実は夜で、肉眼では穂高山荘の明かりしか見えなかった。星が回っているのがわかる。 |
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20.松本市・夜景
東の安曇野方面。全体的に露出時間が長いので、朝焼けっぽく写っているが、これも夜である。明かりは、松本市だと思う。 |
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21.モルゲンロートに輝く穂高連峰
日の出の悠久の一時、山が一番美しい時間だ。ほんの一瞬、山は赤く染まる。それはとても美しいのであるが、写真に撮らないと忘れてしまう。この写真ではまだまだその美しさは伝えることができないが、いつかはモルゲンロートに輝く穂高を撮りたい。 |
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22.ご来光を撮影する登山者たち
山へ登る人は、多くの人がカメラを持っている。日常では見ることができない世界を記憶しておきたいのだろう。また、美しい光景を自分の一生の想い出にしたいのかもしれない。なんか、みんな同じことを考えているのだろうか。 |
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23.日の出と雲海
蝶が岳から見た安曇野の雲海。日の出前。 |
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24.東空・日の出
東の空に太陽が顔を出す。これから数分が山のドラマ。秒単位で山の色が変わり、一番赤く山が染まるのを待つ。 |
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25.雲間から顔を出す太陽
南アルプスの向こうから太陽が昇った。山は、丹沢か?手前が南アルプス。300mmの望遠レンズで撮影 |
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26.富士山と南アルプス
富士山も確認できた。まだ、南アルプスの山々は名前がわからなかった。いずれは、この風景の中の山にも、登ってみたいものだ。 |
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27.常念
遠くから見れば綺麗な三角錐の常念岳だが、近くに来るとその表情を変える。 |
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28.大キレット
この中の左部分が飛騨泣きであり長谷川ピークであり、A沢のコルなのだろう。
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29.蝶が岳山頂と続く登山道
多くの登山者が穂高・槍の展望を楽しんでいる。何分、山頂がなだらかであるので優しい感じがするのだった。
バックの山は、中山2492m。
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30.大天井と登山道
ガスがとれてみると、常念岳もなかなか厳しい表情を持つ山だなあ、という印象を持った。
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31.槍ヶ岳
この槍ヶ岳があるお陰でどれくらい多くの人がここを訪れることだろうか?槍は一人天を指している。一方、穂高はみんなでどっしりと座っている感じだ。
いつまでも槍は憧れの山だろう、と思う。
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32.乗鞍岳と御岳
これから下る長塀尾根方面を見る。この尾根の先には徳沢がある。 |
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33.穂高連峰に別れを告げる女性登山者
この人と登ってくる時も一緒だった。言葉を交わすこともなかったが、ずっと近くを歩いていたような気がする。下山時の彼女の足取りは速く、これを最後に姿を見なくなった。多分、同じところへ来て、同じ風景を見て、同じ感動を得たのだろうなあ、と思う。 |
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34.槍・穂高連峰
今回最後の槍ヶ岳と大キレット。名残惜しいが、最後の風景。(朝、下山前) |
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35.蝶が岳より常念方面
蝶が岳西面はまだ雪が残っている。常念岳、大天井岳に続く山並みが見える。これで、表銀座の山々とお別れをすることになる |
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36.富士山・遠景
雲がわいてきたが、富士山だけは遠くから見てもよくわかる山だ。「頭を雲の上に出し」という歌詞のとおりである。 |
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37.御嶽山
蝶が岳から一番南に見える山が御岳であろうか?ここにもいつかは行ってみたいものだ。 |
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38.乗鞍岳
やっと山の形で乗鞍岳、とわかるようになった。
ここへは何回もいったものだが、なかなか天気に恵まれず良い風景を見ることはできなかった。 |
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39.徳沢まで下山
徳沢のテントの風景はいい。アルピニストの原点、というと大げさか。山と自然を愛する人が |
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40.河童橋から岳沢を見る
ここまで戻ってくると、山頂の雪の中の世界が嘘のように思える。蝶が岳はそうはいっても大した雪ではなかったが、奥穂はかなり積もっていることであろう。
奥穂をここからいつものように見上げるのだったが、このとき奥穂へ登ることができるとは夢にも思わなかった。 |
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41.槍と槍沢
槍のてっぺんから槍沢ロッジ付近までの連続写真。ここを登るのは大変だ。以前に行ったことがあるが、蝶が岳から眺める美しさとは全く違う世界であった。自分との戦いだったというか。。。 |
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42.大キレットと本谷
大キレットカールから本谷を連続撮影。このとき、大キレットの意味合いは良くわからなかったし、そこがどういうところかも創造だにしていなかった。ただ、大キレットという言葉の響きから、随分と恐ろしいところなのだろう、とおぼろげに感じていたのだった。
しかし、時間ができたら今は行ってみたい、と思うようになってしまった。 |
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43.槍ヶ岳に続く山並み
大キレットから槍ヶ岳までの連続写真。
ここには、3000m級の山が4座ある。南岳3032m、中岳3087m、大喰岳3120m、槍ヶ岳3180m。大キレットも全部写っている。135mm望遠で撮影 |
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44.穂高・槍連峰
上高地〜穂高〜槍〜蝶が岳の連続写真。50mm標準レンズで撮影。 |
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45.穂高・槍連峰連続写真
明神岳から槍ヶ岳までの連続写真。
稜線を主体としていて、300mm望遠で撮影。 |