まつやまワールド    WORLD X

日本百名山・大山(鳥取県) 2003.5.5

 学生時代、スキーに通った大山。
 伯耆富士とも呼ばれるこの山に、いつか登ってみたいと思っていた。地図で調べてみると、思っていたより短い時間で登ることができそうだった。

 5/3に、NHKのど自慢宇和町大会予選会に出場したが、そこであえなく撃沈して4日の本番出場が成らなかったので、本番観戦後テントを車に積み込んで単独で大山挑戦をすることにした。折しも、天気は快晴のGWだった。
 4日は、大山寺キャンプ場まで行き、5日早朝から登山開始した。
 午前5時出発が目標だったが、朝食でもたもたしたため、結局6時前に出発した。山頂には8時20分頃到着し、そこでのんびりして10時半頃下山した。


大川寺キャンプ場からみた、大山北壁夏山登山道尾根

1.テント内、夜の晩餐

 4日は、取りあえず夕食は早めに、蒜山SAで食べて、そこでキャンプ場の情報を仕入れる。
 コンビニが大山にあると踏んだが、実は何も売ってなくて、5日の朝食を米子まで買いに行った。そのついでに皆生温泉に行って、一風呂浴びて夜10時頃、再び大山キャンプ場に帰った。
2.キャンプ場に設営したテント

 4日の夜、設営したテント。2,3人は寝れる感じ。
 キャンプ場が車道の側にあるので、結構夜中に通る車の音が気になった。また、夜中に起きて登山する若者たちもいて、さわがしく、熟睡はできない。
 テントは、やはり、それなりの覚悟をしなければならない。山へ来て熟睡しようと考えるのが間違いでもあるのだが。
 
3.駐車場入り口

 ここがお世話になったキャンプ場の入り口である。
 シーズンオフには無料でテントの設営ができるらしい。ただし、駐車場代は必要のようだ。
4.夏山登山道登り口

 大川寺橋横の有名な夏山登山道入り口。ここから、登りが始まる。大山の登山道は、下りがない。登りだけで、一気に頂上まで行く。
 朝5時、出発が目標だったが、朝飯で手間取り、6時前の登山開始となってしまった。
5.登山道1合目までの階段

 最初は、歩きやすい階段が続く。毎回、右足を出すので、右足がしんどくなる段の巾だった。
6.1合目

 1合目はあっという間に到着する。
 これくらいなら、楽勝、と思うと大きな間違いを起こす。 
7.1合目から2合目の、木階段

 階段がやや急になり、け上げも大きくなる。道がやや登山道らしくなる。まだ、朝なのですがすがしい。 
8.3合目

 1合目、2合目、3合目はあっという間。登山道も良く整備されていた。
 ここら辺りまで来ると、本当の登山道となり、そろそろ休憩もしたくなる。登り一筋の道なので、自分はちょくちょく休憩を取りながら無理をせずに登ることにした。
 
9.6合目

 6合目では避難小屋もあり、大休息。
10.米子市方面

 西方面に見える山がどんどん低くなって行く。これも6合目から米子市方面を見たところ。 
11.6合目休息所

 6合目では多くの人が休憩をしている。展望もやっと開けてきたところである。
 ここで、7:19am。およそ1時間強。健脚の人は、ここまで一気に登ることも可能だろう。 
12.6合目からの大山北壁

 スキー場から見ると近寄りがたい大山北壁だが、ここまでくると手が届きそうなところに山頂がある。 
13.大山北壁

 大山は、まだ崩壊している真っ最中であり、この写真にある稜線は縦走禁止になっていて、一般の登山者は立ち入ることができない。 
14.大山スキー場方面

 豪円山スキー場、中ノ原スキー場、上ヶ原スキー場が一尾根東側に見える。
 夏山登山道は、北壁の西に位置しているので、この写真はやや東方向を見たところである。
 
15.元谷

 まだまだ斜面が崩壊しているので、元谷にはたくさんの砂防ダムがあった。
 手前の低木は、ダイセンミツバツツジのつぼみ。
16.8合目から見上げた夏山登山道

 夏山登山道は、この高さになると低木ばかりとなり、上を登る登山者たちがよく下から見ることができた。
17.鏡ヶ成スキー場方面

 天候に恵まれ、西側の大山の自然やリゾートなどよく見えた。8合目から見たところ。
18.8合目

 8合目でも最後の登りのために大休息。この後は少し登ると登山道はなだらかな木道となり、一気に大山弥山頂上にたどり着くことができた。 
19.大山北壁頂上部

 9合目付近から見た弥山山頂。
 ここまでくると後の登りは楽で、あっというまに山頂に到着する。至福の時間を過ごすプロローグである。
20.大山北壁

 目の前の北壁。険しく急な斜面であった。
21.残雪

 山頂部にはまだ残雪があり、長かった冬を創造させる。しかし、もう数日と一雨でこの雪もなくなりそうだった。
 ここからがまさに大山北壁そのものである。井上靖の氷壁のごとく、雪解けをしながら岩が崩壊していくのだろう。
22.尾根道の登山道

 登山者の通行により山頂部を痛められるのを防ぐため、木道が設置されている。お陰で歩きやすい。 
23.始めてみる大山山頂部

 9合目以降はなだらかで、ダイセンキャラボクの群生地の中を弥山へと向かう。ここまではしんどかったが、ここから後は快適な雲上散歩といった感じ。ここまで頑張ってきた甲斐がある。
24.頂上へと続く木道

 木道も一部は傾き、積雪の厳しさを物語る。山の維持管理は大変だなあ、とつくづく感じた。 
25.ずっと下になった豪円山

 登山道の途中、ずっと見えていた景色だが、ここへ来てぐっと下に見えるようになってくる。太陽が出て、時間が経ってきたせいか、日本海はきれいに見えない。
26.山頂部から見た米子市方面

 上空は晴れているが、下界はかすんでいた町並みははっきりみえなかった。
27.山頂避難小屋の風力発電?

 4本の塔の上に羽が勢いよく回っている。風向計か、と思っても見たが、避難小屋関係の浄化槽か何々使う電気を起こしているような気がした。
28.弥山山頂

 山頂部には、すでに到着してる多くの登山者が休息を取っていた。一般的にはここがゴールとなる。最後の一息。
29.弥山より避難小屋を見下ろす

 今回は避難小屋の中を覗かなかったが、トイレなどがあるようだった。気温も高くなったし、天候も良いのでお世話にならなかったが、ガスなどが出てくると今回のようなわけにはいかないだろう。無人。
30.大山・弥山山頂

 弥山到着で記念写真。
 剣が峰まで登ってみたい気分だった。

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