まつやまワールド    WORLD X

日本百名山・開聞岳 2003.5.29

 開聞岳は、トロコニーデ式火山で、別名薩摩富士。展望は360°とされる。

 宮崎・鹿児島方面の旅行の機会を利用して、これまで狙っていた指宿近くにある開聞岳へ挑戦することにした
 指宿へ行く機会自体少ないので、今回2泊3日の日程であるが、少々の雨であってもその山頂を踏むべく準備をして鹿児島へ向かった
 28日は、宇和町を出発してバスで宮崎まで。
 少々観光して市内泊。
 29日は早朝、JRの特急「霧島」で西鹿児島を目指し、そこから各停に乗り替えて指宿まで行った。指宿でレンタカーを借りて2合目付近までいって、そこから開聞岳の山頂を目指した
 



29日、開聞岳は8合目から上はガスの中であった

1.宮崎・平和の塔

 28日は、宮崎市泊。
 観光旅行なので、一応定番の市内観光で平和の塔へ行った。ここら辺りまでは、愛媛からだと足を伸ばしやすいコース。いつもここで柏手をならし、反射の音を聞く。
2.宮崎神宮

 ここも前回10年位前になるが、商工会青年部の研修でやってきたところ。何も変わってない。市内にありながら、緑豊富な境内である。
 明日の開聞岳登山の無事を祈る。
3.桜島

 列車から見た桜島。
 台風が接近中、とのことだが青空も見えて、ひょっとしたら開聞岳も晴れていると予感させた。
4.特急「霧島」

 この列車には大して多くの人が乗車するわけでもなく、のんびりとした宮崎−西鹿児島の旅となった。
 朝、7時に宮崎発、列車内から指宿のトヨタレンタカーに電話して、レンタカーの予約をしたりする。
5.西鹿児島終着

 「霧島」は大変カラフルでモダンな車両であるが、どっこい車内は旧型の電車そのもので、かなり古くなっていた。
 この特急は、西鹿児島までで、そこからは各停に乗り替える。
6.指宿までの各停列車

 ここから指宿までが信じられないくらい時間がかかった。鹿児島近くは一つ一つの駅が近い。ちょっと行っては停まり、ちょっと行っては停まりである。
 あんまりスピードが遅いせいか、指宿に近くなって台風が接近してきたせいか、雲行きが怪しくなってきた。
 11:40から、指宿市内のカレーやさんで昼食。
7.開聞岳山麓にて 12:27

 雲行きが変なので、止めようかどうしようかと思ったが、このような機会が次にはいつあるのかわからないので、思い切って登ることにした。
 2合目までは、指宿のトヨタレンタリースで借りたビッツで行った。
 この写真は、まだ登り始める前の元気な時。
8.登山開始

 駐車場から登山道を目指す。
 まずは、鬱蒼とした広葉樹林の中に入って行き、若干下るようにトラバース。そうすると麓からの登山道に出会う。
 
9.登山道までトラバース

 これで登山道に出会うのだろうか、と不安になった頃に麓から垂直に登ってくる道と合流する。
10.登山道本線に合流 12:30

 結局、登山道は2.5合目から登りになった。
 しかし、この辺りはまだ高度もないため、登山道のきつさは感じられない。
11.溝のような登山道を登る

 火山灰性の土壌の性か、雨水に浸食されたためか、登山道は深く浸食され、狭い道をしばらくの間進む。
 
12.3合目 12:42

 あっという間に3合目に到着。
13.4合目 12:53

 この調子で行くと、2時過ぎ頃には山頂に立てるか、と思う。
 しかし、平日のせいと天候が悪いせいで、登山者に出会わない。なんとも、寂しい登山である。そうこう考えていると、一匹のへびくんが出迎えてくれた。茶色い細いシマヘビかと思った。
14.わずかに視界が開ける

 樹林帯の中を進んでいったのだが、ここへ来てやっと下界が見えた。長崎鼻。
 おそらく、登山者のために立木を伐採して景色が見えるようにしてもらっているのだろう。ほっとする一時。
15.金比羅鼻

 長崎鼻の向こうに見える。山川町。この近くの砂むし風呂を後で捜して訪ねたが、残念ながら入浴はできなかった。
16.指宿市方面

 雲が垂れ込めて、さらに台風が接近したことを予感させる。雨は降ってないが、それが帰るまで持つかどうか不安となってきた。
17.5合目 13:05
 
 5合目もやや展望が利いた。
 そろそろ表情に疲れが見えてくる。道は相変わらず変化がなく、ここまでくる。単調な登りの道である。
18.5合目からの登山道

 ここらは、1合目ごとに休息所があり、木製のベンチが設置されている。
 これから先は、やや道も狭くなり、道に岩というか、火山岩が多くなり、足下も悪くなる。
19.6合目 13:23

 あと、1.5kmと看板には書いてあるが、なかなかこの数字が減ってくれない。ここまでに数人の登山者にあった。
20.7合目 13:39

 ここで大休息。道も急になってくる。やや、小雨が降っている気もするが、暑さのためカッパはきなかった。
21.7合目より長崎鼻

 以前、家族でここを訪れた時には、長崎鼻から開聞岳を見たのを思い出す。
 5合目よりは、登山道が南に回り込んだせいか、長崎鼻が後ろに見える。開聞岳の登山道は、螺旋状で東から、南、西、北へと回って頂上に達するのだ。
22.7合目直下の海

 この辺りも以前、車で回ったものだった。
 南方面だと思うが、視界が聞かない。本来なら、種子島・屋久島が見えるはずである。
23.7合目から遠景

 さらに雲が厚くなり、いまにも雨が降りそうになる。また、雲底がこの辺りか、やや上の方にあるような感じになってきた。
24.仙人洞

 ここまで登ってきて、ここからは杖が不要になると言われているそうだ。この洞窟の中に木の杖が多く捨てられていた。
25.8合目 13:58

 登り始めて1時間半で8合目。頂上到着は14:30頃となりそうだ。
 ここらになると、足下が非常に悪く、岩場を渡り歩く感じになる。足下をしっかりホールドする靴が必要だ。
26.9合目近く

 ここで下山者にであったので、シャッターを切ってもらう。全部で出会った登山者は21名と、普通の山登りとしては少ない方だろう。これは、天候が大きく影響して、他の人は来なかったのだろう。
27.9合目 14:25

 ここらで雨が降ったりして、さらにペースが落ちてしまった。もう一息なので、しっかりと山頂を目指さなければならない。登山道が急なわけではないが、岩を登る時など少しであるが、大変だ。
28.はしご

 9合目を過ぎて5分ほど歩くと、木製のハシゴに出会う。これは、大した問題ではないのだが、一番のクライマックスになるかという気がする。
29.頂上直下の急登を振り返る

 頂上手前は登山道も急な登り坂になる。本来なら、ここら辺りから池田湖などが見えて、展望も美しいのであろう。また、来てみたいものである。
30.登山道から見た山頂

 山頂はほとんど、平らなように見えた。樹木が茂り、展望はあまり利かない。ガスがあるのがそれにしても残念である。
 また、人がいないので寂しい気もした。

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8合目まではガスもなかったが、それから上はガスの中の山行となった

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