まつやまワールド    WORLD X

白馬岳 2004.9.26,27
その1


 白馬への山旅は、猫の目のように変わる天気予報に翻弄された。当初、週間予報ではお日様マークでピーカンを期待していたが、出発の日が近づくと雨模様。その後、晴れに予報が変わったところで、JRと夜行バス「さわやか信州号」の切符を予約した。
 しかし、その後天気予報は雨の予報に変わり、断念しようかとも思った。今年は秋に良い日が続かない。雨でも栂池まで行ってみるか、と割り切り、25日夕方16:8JR宇和海号で出発した。
 その後、新幹線を乗り継ぎ京都へ。ここからさわやか信州号へ乗り込む。21時過ぎに京都へ着いたが、さわやか信州号は23時発。なが〜い待ち時間を時間潰しして、後はバスに乗れば寝るだけ。
 夜行バスなのでなかなか熟睡とまではいかなかったが、なんとか朝6時半過ぎに栂池高原についた。
 天候は晴れ&ガスだった。。

9/25 16:06 JR卯之町駅発 宇和海18号=>松山 17:10着 しおかぜ28号 17:25 =>岡山 19:57着 のぞみ32号 20:07=>21:07JR京都   23:00 京都発 さわやか信州号
9/26 6:30 栂池高原着 =>7:00ゴンドラ乗車 =>7:30 ロープウェイ乗車 =>7:50 栂池自然園から登山開始 =>9:00 天狗原=>10:30 白馬乗鞍岳山頂=>11:15 白馬大池 昼食 12:00発=>12:50 船越ノ頭=>14:10小蓮華山頂=>15:00 三国境=>16:20 白馬岳山頂=>16:40 白馬山荘で休息=>17:10 村営白馬山頂小屋 (泊)
9/27 4:50起床 朝弁当 5:50 村営白馬山頂小屋発=>6:20 小雪渓=>6:40 大雪渓=>9:20 白馬尻小屋9:50発=>10:50 猿倉荘=>タクシーで信濃大町まで=>卯之町着22:30

<画像をクリックすると拡大します>

1.JR京都駅八条口

 ここは夜行バスの発車場。関東から東北方面まで各所へバスが出発する。
 さわやか信州号は23:00発なのでここで時間をつぶすのが大変だった。
 9月下旬ともなると、さわやか信州号は1台の運行で、かなり空いていて、一人で二人分の席だった。
 あまりよく眠れなかったが、一人で運転をすることを思うと随分楽だった。

 途中2時間に1回の割合でトイレ休憩をいながら早朝扇沢に着、順次白馬、栂池高原などに停車した。
2.ゴンド・ライブ乗り場

 さわやか信州号は午前7時到着予定だったが、30分ほど早めに栂池高原駐車場に到着した。
 この日は日曜日のため、ゴンドラは7時から動いた。すでに、マイカーで到着したひとたち数人が、ゴンドラの動くのを待っていた。

 荷物が10kg以上の場合は、手荷物料金がかかる。リュックサックを計ってみると、9.8kg。かろうじてセーフ。自己申告して下さいよ、というチケット販売員が怖かった。
3.3台目のゴンドラに乗り込む
 
 ほとんど始発のゴンドラ。
 この時間から登る人は、20人程。どうも、シーズン最後の週末、という感じだった。
4.栂池高原はガス

 このガスに不安は高まった。なにせ、天気予報が余り良くなかったからだ。
 しかし、登るうち、ガスは一部取れてきた。
5.栂池自然園 7:45

 栂池自然園では、視界もやや良好となり、時折山頂も見えたりした。

 なんどかここを訪れたが、ここから山へ向けて進むのは初めてだ。
6.天狗原 9:04

 栂池自然園から1時間20分ほどで天狗原に着く。ここは池塘が点在して、美しいところだ。
 休息場所や案内板、木道などきちんと整備されていた。

 ここまで、目標1時間20分なので、ほぼその通り。
  
7.天狗原の池塘

 相変わらず、ガスは低く垂れ込める。
 しかし、この辺りから木々の彩りは深まり、秋を感じさせた。
8.天狗原から乗鞍岳へ登る人達

 天狗原から白馬乗鞍岳へは山を直登する。見た目に大変そうだ。
 実際、大きな石ころだらけで、嫌な道だが、マイペースで登ればなかなか楽しいものだった。
9.乗鞍岳への登りから天狗原

 この辺りのダケカンバが一番赤かったように思う。しかし、台風のせいか、鮮やかな赤ではなく、もうすぐ涸れそうに思えた。

 涸沢のダケカンバの方がみごとだった。
 (02年秋の涸沢参照) 
10.乗鞍岳登り斜面 10:00

 この絶壁のような斜面の上は、想像もつかないなだらかな白馬乗鞍岳の山頂だ。
 この辺りはきついけれども、まだまだ体力があるので気にせず登ることができた。
 
11.白馬乗鞍岳山頂を示すケルン 10:30

 ここが山頂を示すのか、でっかいケルンがあった。
ここから先は、白馬大池山荘まで下りになる。

 栂池高原から白馬岳までは、高度差でいえばもっとも楽なコースかもしれないが、下りが何回かあるため、下った分登り返さなければならず、結局猿倉コースの方が得かもしれない、なんて思った。
12.白馬大池が初めて見える

 このペンキマークにしたがい、下る。結構、下るのだ。おまけに、この石の天辺を踏んで歩かなければならないので、めちゃくちゃ歩きにくかった。 

 この大きな石ころは、安山岩。
13.白馬大池ほとりの紅葉

 南斜面の紅葉など、今がピークという感じだった。
このとき、白馬大池山荘では、菊池哲男さんの写真展をしていたのだろうか?あとで、そのような記事を山と渓谷で読んだ。
14.白馬大池山荘

 ずっと憧れの白馬大池。
 初めてその地名を聞いたのは、高校2年の時。サマースクールでJRの白馬大池に降り立ったときだった。もう、30年近くも前になる。そのときは、大池ってどこにあるのか、皆目検討がつかなかった。
 そして、その栂池サマースクールでは、ロッジクラウンに泊まったのだった。栂池高原へ行くと、そこを捜してしまう。
15.船越ノ頭 11:10

 ここから、小蓮華山を目指して登り返す。白馬大池山荘で昼食。本当は、小屋で食べようと思っていたのに、カップラーメンや水が重かったので、手持ちのもので済ませた。
 それがまずかった。ここからは登りが続くのだが、それには力不足。しっかりとパワーが出せるようなものを食べるべき。反省!

 ここまで、目標11時過ぎ到着なのでまあまあか。
16.チングルマ

 チングルマも涸れてしまっている。秋がやってきたんだなあ、と感じさせる。

 白馬大池山荘前でゆっくり休んで、12時に出発。
17.雷鳥坂

 小蓮華山はまだずっと先になる。見た目には優しく気持ちよさそうな稜線歩きに見えるが、実際ぼちぼち夜行での寝不足と疲れがではじめる。

 酸素もしだいに薄くなるのか、疲れを少し感じ始める頃だった。

 それにしても、雷鳥がこの辺りにいるのだろうか。
18.船越ノ頭から白馬大池

 雲上のひとみ、白馬大池は美しい。絵になる池だと思う。
 こんなに高いところに、これほど水を湛えているなんて。それを自分の目で見たのが今回の山旅の最大の収穫だった。 
19.船越ノ頭西斜面の紅葉1

 この辺りが燃えるような紅葉だった。稜線を歩くので、山陵の西面と東面の紅葉が鮮やかだった。
20.船越ノ頭西斜面の紅葉2

 日が当たると紅葉はますます美しく見える。これは、ダケカンバの黄葉。
21.小蓮華山への登り

 ここで少し下って登り帰るのであるが、登山をしていてこれは空しく思ってしまう。
 ガンガン、行け行けの人は何ともないのであろうが、せっかくここまで登ったのに、降りてまた登るなんて、大変に思うのは修行が足りないからか。
22.小蓮華山西斜面の紅葉

 錦の織物のごとく、紅葉は最高の見頃だった。やっぱりカール一面が燃えるような紅葉をする涸沢と比べるのは酷だけれど、白馬なりの美しさと気品がある。
23.船越ノ頭からの下り

 やっぱり振り返るとたくさん下っている。こんなにも下ったのかと思う。それだから登っても登っても白馬岳に着かないのだ、なんて思ってしまう。
24.船越ノ頭西斜面の紅葉3

 あと、紅葉していないのは、はい松くらいかと思う。ここまで来ると、色づくものはすべて色ついているような感じだった。
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