まつやまワールド    WORLD X

白馬岳 2004.9.26,27
その2



25.小蓮華山への登り

 ここからは、完璧な稜線歩き。ガスが無ければどんなにか、と思ってもそんなときに来れることはほとんどないのでしょう。

 これだけ見えているんだから、いいじゃん、と自分を慰めながら歩く。 
26.小蓮華山・北尾根の二重山陵

 ここらでは、山陵が割れたようになって、尾根が2本通っているように見える。
 初めて見る新鮮な風景を堪能しながら、まだ見ぬ山頂を目指して歩く。
27.白馬大池方面をバックに

 まだまだ余裕がある感じ。でも、疲れが出ていたのは事実。
 白馬大池は姿を見せてくれたけれども、白馬岳が見えない。だから、尚疲れてくるのだった。
28.小蓮華山中腹から二重山陵を見下ろす

 随分歩いてきたんだけれど。振り返ると自分の歩いた距離ばかりが長く見えた。

 山陵は明らかに二つに分かれていた。船凹地形というらしい。
29.白馬尻小屋辺り

 ここから見たときは、明日あそこを歩いて下るとは考えても見なかった。しかも、それがかなり過酷なものだったのだ。
30.白馬大雪渓

 大雪渓の色も、かない汚れて黒くなっているようだ。
31.白馬尻小屋辺り

 大雪渓側からはガスが沸いてきて、なかなかすっきりと大雪渓の姿を見せない。
32.小蓮華山から白馬大池

 白馬大池はこんなにも素晴らしい。これほど高いところにこれだけ水を湛えることが素晴らしい。
33.小蓮華山山頂から白馬岳へ続く道 14:10

 やっと着いた。10分遅れ。まあまあ、歩けるもんだ。眺めも気持ちいい。
 ここから先の道も、穏やかそうに見える。
34.小蓮華山山頂付近の登山道

 この先の雲の中には白馬岳が。
 見たいけれども、姿を現さない。巨人のように思えた。
 ここから先の道は、やさしそうに見えたのだが、実は過酷だったのだ。
35.小蓮華山山頂

 信仰の山のなごりか、鉄拳が刺さっていた。
 ここで、後続のグループと一緒になり、写真を撮ってもらう。
36.小蓮華山より今来た道

 随分と来たもんだ。また、景色も素晴らしい。 
37.白馬大池は白馬連山の瞳

 これが白馬乗鞍岳と白馬大池。カルデラ湖なのだろう。
38.小蓮華山山頂から白馬大池

 白馬大池は、しっかりと姿を現してくれて、これだけは期待通りだった。
39.鉢ヶ岳2563m

 蓮華温泉からの登山道との合流あたり。
40.雪倉岳2610m

 雪倉岳、朝日岳などもガスの間から姿を見せていた。
41.小蓮華山山頂からの稜線道

 実は、このコース、ここらからがしんどい。本来気持ちよく歩けるはずなのだが、とにかく疲れが出始める。
42.三国境手前の登り

 ここからの下りがトドメだった。
 まさか、またまた下って登るとは思いもしなかったため、精神的に疲れてしまった。

 正面右斜め登りの道を上りきった辺りが、三国境なのであるが、ここからの下りのショックのため、余り良い想い出がない。ここからは。
43.三国境より白馬岳方面

 ここから先は、ガスに突入。
 また、ここで小蓮華山で一緒になった4人組のうち、遅い方の二人と合流。少し、心強くなった。

 しかし、突然雨が降り出し、あわててカッパを着たが、それ程大した雨ではなかった。
44.白馬岳山頂手前

 ここが正念場だった。先が見えない上、岩が表れてくる。本来、あまり危険でないところだが、周りが見えないので、この先どうなるのか不安になる。
 あとは、山頂まで歩くのみ。
45.最後の一登り

 この登を超えると頂上はもうすぐ。
 そんなこともわからず、苦しみながら山頂到着の時を迎えようとしていた。いつもと同じように、来なければ良かった、などとも思ったりもした。
46.白馬岳頂上 2932m

 16:20到着。15:50到着予定だったから、30分遅れたことになる。なにはともあれ、無事ここまでたどり着けたことに感謝。

 しかし、回りの展望は利かない。
47.信州側にキレ落ちたピーク

 左が信州側だが、断崖絶壁は見ることができなかった。
48.ガスの白馬岳山頂にて

 三国境から、はからずも二人の同行人ができ、安心して歩くことができた。
 しかし、ガスの中は辛いので、これからガスでは登山は止めよう、と心に誓った。いつも思うのだが、仕方ない。

 山頂では、同行人と写真を撮り合う。
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