まつやまワールド    WORLD U

祖母山2006
4月16日(日)

三秀台から見た祖母山1756m
左のピークが千間平辺り

 祖母山、と聞いてピンとくるのは九州近県の人か日本百名山について詳しい人だと思う。この山は、なだらかな風蓉をした阿蘇や九重の峰峰とは違い、どこかアルペン的な感じがする。また、一般観光ルートから外れているため、本当の山人間でないと気づかないかもしれない。しかし、祖母山という山名は、神武天皇の祖母の豊玉姫が祭られていたからだという、由緒正しい伝説がある。

 宮崎県・熊本県と大分県の県境に位置するということで、愛媛からすると近いところにある百名山ということになる。山と高原地図を1年ほど前から買い込んで、どのコースがもっとも良いか検討していたのだが、一旦熊本に入りさらに宮崎県高千穂町へ行き、五カ所コースから頂上を目指すことにした。このコースはさらに2つに分かれ、千畳平コースと風穴コースとなる。今回は雨上がりということもあり、谷間を避け、千畳平コース往復と決めた。

 また、フェリーも含め日曜日日帰りということで日程を組み、突然の予定変更なども想定されるため、単独での挑戦とした。早朝、2時50分八幡浜港発の九四オレンジフェリーに乗り込んだ。午前5時頃臼杵到着。ナビを頼りに五カ所小学校を目指す。やがて夜が明けて山の中を車は走るが、ナビの通りに進んだので自分が頭に描いていたルートは外れたようであった。結果的に早かったのか遅かったのか。

 北谷登山口まで到着するとすでに登っている人の車もあり、次々と到着する人の車もありで、少し賑わっていた。トイレを済ませ、登山届けを記入して登山を開始したのだが、すでに午前8時前になっていた。ストックの調子が悪かったりして、2本で行くつもりが1本となったりのアクシデントもあったが、概ね予定通りの行動だった。

 午前10時50分に頂上到着。ゆっくりと食事をして1時30分、登山口まで下山。祖母山がきれいに見え、しかもウエストンやってきたという三秀台に立ち寄って、竹田市で月のしずくという温泉に入り、午後5時半の臼杵発八幡浜行きのフェリーに乗り込んだ。

1日目:4/16 2:00起床 八幡浜港へ => 2:50 八幡浜港発 => 5:00 臼杵港着 下船 => 7:30 北谷登山口着 => 7:55 登山開始 => 10:50 山頂 => 11:50 山頂発 => 13:30 北谷登山口着 

<写真をクリックすると拡大します>
ルートチェックタイム
1.豊後大野市から望む祖母・傾連峰 6:15am

 天気予報は晴れ。登山日和となるはず、と信じて五カ所小学校を目指した。
 竹田市を経由するつもりだったが、ナビは豊後大野市の原尻の滝手前から広域農道を通るルートを選んだようだ。北海道のような丘の畑の中を進んでいくと、急にごつごつした祖母・傾連峰が見えてきた
2.祖母山山頂部 

 豊後大野市からでは祖母山もかなり奥の方に見えており、ピークは右の方にかすかに覗いているという感じだった。自分ではどれが祖母山山頂か、初めて見るのでわからない
3.祖母山 6:40am

 祖母山山麓までやってきた。ここまでくると9合目の小屋もはっきりと確認できる。
 しかし、臼杵からの道のりが意外と長く、登山開始の時間が何時になるか気になりながら車を走らせる
4.祖母山の登山ルート

 五カ所コースを辿った場合、千畳平経由では写真の右端から左のピークまで尾根歩きのルートとなる。
 この部分だけは女性的と言えるかもしれない
5.北谷登山口分岐 7:10am

 真っ直ぐ行くと高千穂町へでる。また、ウエストン記念碑のある三秀台へもいく。
 祖母山へ行く場合、この標識に従い竹田市から来た場合は左折。道幅は写真程で、決して広くはない
6.登山口への標識

 ここら辺りからやがて悪路になっていく。この標識は北谷登山口分岐付近にあり、わかりやすいが、これ以後は標識も減り、少々気を遣いながら北谷登山口を目指す
7.五カ所小学校

 北谷登山口分岐のところにある。九州の各地からここを目指す場合、この学校がまずはターゲット
8.宮野尾地区の風景

 車でアプローチする場合、このような田畑の中のようやく1台の車が通行できるくらいの道を7km近く大谷川に沿って遡る
9.嶽集会センター

 ここらあたりが最終集落となる。これから山奥に入っていくが、人家は見あたらなくなる
 
10.一の鳥居 7:25am

 雨上がりなので、道路には至るところに水たまりが出来ていた。また、一の鳥居も今はひっそりとした感じがした
11.北谷登山口より祖母山

 ここからみると、この山が祖母山かどうかよくわからなかったが、地図で確認するとこれは祖母山以外考えられない!
12.北谷登山口のトイレと休息所

 この休息所に登山届けのノートがあり、それに入山記録を記入するようになっている。また、トイレにはトイレットペーパーが備え付けてあった。しかし、用意しておいた方が無難
13.北谷登山口駐車場

 車は十数台駐車できる
14.風穴コースへの登山道

 風穴コースは草が伸びていて藪こきをするところがあるらしい。しかし、帰りに祖母山頂を同じ時刻に出発した夫婦連れがこのコースで下山していた。千間平コースを通った私より20分くらい時間はかかっていた感じ。
15.北谷登山口看板

 風穴コースは谷沿いに、千間平コースは山へと入っていく
16.千間平コースへの登り口

 登り口は階段だが、100mくらい
 
17.千畳平コース登山道 7:56am

 かなり整備されているのかと想像したが、途中からは人工物はほとんどない
18.1合目付近の道

 まあ、どこにでもある山道です
19.親父岳方面の山

 大谷川本谷を挟んで、親父岳の山並みを見る。しかし、千間平コースの展望は意外と良くない。展望の効くところが少ない
20.4合目付近の登山道 8:40am

 高度を稼ぐにつれ、人工林がなくなり広葉樹林の中を歩く道となる。土は火山性のよく滑るものだった
21.千間平 8:55am

 熊本県高森町神原から続く登山道とここで出会う。ここまでおよそ1時間。
22.壊れた千間平標柱

 管理が行き届いてないためか、表示板が落ちたまま放置されている
23.千間平からつづく登山道

 千間平から先、ゆるやかな登ったり下ったりの道がしばらく続く。行くとき楽な分、帰りには登り道も出てくるということだ
24.千間平辺りの様子 9:00am

 稜線は冬が終わったばかりで、まだ春はやってきていない感じ。木々は葉を落としたままで、まだ準備中
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