まつやまワールド    WORLD U

槍−南岳縦走2005 8.13-15
槍ヶ岳山頂より

槍穂連峰 手前から 大喰岳3101m 中岳3084m 南岳3033m そして雲中の穂高連峰

<速報版>
 大キレットを越えよう!!
 それがここ数年の夢だった。大キレットって、どんなとこ???
 そんな疑問をずっと持ち続けてきた。もう行くしかない、一般登山道の中では危険度がかなり高いコースではあるが、年をとってしまうともうちょうせんできないだろう。そう思って、今回挑戦した。

 お盆休みの天気予報は2転3転し、結局13日は雨の予報となった。徐々に予報は悪くなり、13日には停滞前線が北アルプスを横切り、金沢市では大雨とのことだった。

 12日夜に西予市を2人で出発、一路高速を松本IC目指して走った。上高地へ向かう途中のコンビニで朝食と非常食を仕入れ、午前1時過ぎに沢渡へ到着。仮眠をとった。その際にも雨が何度か降り、上高地からの前途に不安を感じさせるものであった。

 上高地バスターミナルに到着すると、雨具を着た方がいいのやら、着ないでいいのやらわからないような天気で、到底穂高や明神は見えないと思われた。ダメ元で槍まで行くしかない、場合によったら槍沢ロッジまでか、そう覚悟を決めて登山計画書を提出し、明神・横尾方面へのいつものお決まりの道を歩いたのだった。

12日:18:00 西予市をプラドで出発 => 深夜2時前 沢渡着 仮眠

13日:5:10 沢渡発 =>5.50 上高地バスターミナル =>6:10 河童橋 =>6:50 明神館=>7:50 徳沢園 =>
8:55 横尾=>10:15 一ノ俣谷=>10:50 槍沢ロッジ 休息 11:30発=>12:20 ババ平=>13:10 大曲 昼食=>
15:00 天狗原別れ=>16:00 グリーンバンド上部=>16:25 坊主岩屋=>17:15 殺生ヒュッテ

14日:5:40 殺生ヒュッテ発=>6:45 槍ヶ岳山荘 休息 7:10 穂先へ出発=>7:35 穂先着 8:10 下山開始
=>8:35 槍ヶ岳山荘 休息 9:30 大喰岳へ向けて出発=>9:45 飛騨乗越=>10:20 大喰岳=>11:35 中岳
=>12:15 中岳水場 昼食 13:00 発=>13:20 中岳・南岳中間点=>13:45 天狗原別れ=>14:15 南岳山頂
=>14:30 南岳小屋

15日:6:30 南岳小屋発=>7:20 西尾根ハシゴ=>8:00 西尾根のコル=>11:00 槍平小屋 休息 11:50発
=>12:30 滝谷避難小屋=>13:30 白出沢=>14:30 穂高平小屋=>15:30 新穂高温泉バスターミナル

<写真をクリックすると拡大します>
1.上高地バスターミナル 5:50am

 お盆のため、朝早くからバスターミナルはごった返していた。しかし、この天気なので、登山を断念した人もかなりいたと思われる。
2.河童橋 6:10am

 雲がたれ込めていて、岳沢は見えない。さっさと先へ急ぐ。
3.明神館 6:50am

 まあまあのペース。雨具をつけた人が多い。
4.徳沢園 7:50am

 右には氷壁の宿、の看板がある。
 「氷壁」を知らずにここに来ても、感動できないだろう。
5.徳沢園キャンプ場

 いつもここにはカラフルなテントが貼られている。一般観光客はここまでがやっとか。
6.梓川

 いつもの道。川の水はとてもきれい。雲は、これからの山行を占っていた
7.横尾到着 8:55am

 快調なペース。この時間に横尾に着くとうれしい。しかしここでたっぷり休んだので、いつもと同じになった。
8.横尾のトイレ

 2,3年前からきれいになっている。チップ制。でも、小便で100円はちょっと高いかも。50円でも良いのだろうが、ここはおまけして100円入れた。
9.横尾大橋

 3年前にはもう新しくなっていた。涸沢コースと槍ヶ岳コースの分岐点。今回は、槍ヶ岳コースへ行く。
 
10.一ノ俣 10:50am

 後で思い起こせば、結構簡単にここまでたどり着いたようにしか思えないが、雨もぱらついたりだった。
11.一ノ俣谷

 ここではリュックをおろして大休止。
 この上流は常念乗越
 
12.梓川上流付近

 一ノ俣を過ぎたあたり。
 水面から霧があがる
13.槍沢ロッジ入り口 10:50am

 ぼつぼつ疲れが出てくる頃。朝上高地から5時間歩いてここにたどり着く。ここで泊まろうかとも、計画の時には考えていたが、体力と時間があるのでもう少し登ることにする。
14.槍沢ロッジから槍方面

 以前はこのような広場はなかった。多くの人が休むのにはちょうど良いところ。
 小屋の中にも入ってみたりした。
15.槍沢ロッジヘリポート 11:45am

 テントも張れそうなところ。雨は上がった模様だ。
 ここでかなり油を売った感じ。でも、この時間に今日の行程を止めて、ここで宿泊するわけにはいかない
16.槍見

 ここから槍が見えるときもあるそうだが、ガスで全く山々は望めない
 
17.ババ平キャンプ場

 風を防ぐためか、石の壁が作ってある。
 ここからキャンプ届けを出しに行くのは大変だろうなあ。
18.ババ平より大曲方面

 空に雲がかかっているため、暑くもなく、これからの天気の回復を期待しながら、大曲を目指す
19.大曲下からババ平

 割と急でない道を、さらに大曲に近づいていく
20.水俣乗越方面

 東鎌尾根の先端くらいか?槍に向かって左の尾根
21.水俣乗越別れ

 
22.水俣乗越方面への沢

 水俣乗越への道は、この沢の脇を登っていく
23.大曲

 確かにここで槍沢は大きく左に曲がっている。ここが大曲です、とはどこにも書いてない。
 しかし、割とシンプルで、キャンプ場のあるババ平からここまでがほぼ直線で、ここで曲がって坊主の岩屋辺りまでが直線、さらに右に曲がって槍の穂先という感じ。
24.大曲よりグリーンバンド方面

 ここからは、雪渓の右側、つまり左岸を奥へと進んでいく。ここらからが登山という雰囲気になる
25.グリーンバンド

 ガスが出ていて、どっちへいくんだろう?と思うが、左上部の谷をさらに左へと登るのだ
26.西岳方面
 
 右から赤沢岳、西岳と続き、一番左が水俣乗越。ここへ来てやっと晴れ間が覗き始めた
27.グリーンバンド直下の雪渓を登る

 唯一、ここだけ左岸の雪渓を歩く。距離が短いので、アイゼンなどはもう不要。
28.グリーンバンド付近の登山状況

 一番しんどいあたり。ここから先が、疲れも出てくるし、道も急になってくるししんどい辺り。あんまり休んでいるばかりでは、先に進まない。
 この段階ではまだ、肩の小屋まで行くことをひそかに思っていた。
29.グリーンバンドから大曲

 大曲もかなり下に、そして遠くになってきた。
30.大曲と赤沢山2670m

 赤沢山も次第と目の高さに近づいてくる
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