まつやまワールド    WORLD X

由布岳 2004.5.23

 市会議員選挙も1週間前に終わり、気分をリフレッシュするために、突然大分県湯布院の由布岳登山を思いついた。
 この由布岳は、これまで九州横断自動車道を別府から長崎に向かって走るときや帰るときに何度も目にして、是非登ってみたいと以前から思い続けていた山だった。
 いろいろ調べてみると日帰りで登れるということがわかり、土曜日の深夜突然出発したのだった。高気圧が東シナ海から九州を覆い始めるという天気図にその思いは決定づけられたのだった。
 そこで、深夜0時20分八幡浜港発、その日の午後2時に別府港発のフェリーを予約してリュックやコッヘルなどプラドに積み込み、一人で出かけた。

5/24 23:00 宇和町発 5/23 0:20八幡浜港=>3:00別府港着 5:00までフェリー内で仮眠=>5:30 やまなみハイウェイ
由布岳登山口=>6:10登山開始=>6:45合野越=>8:10マタエ=>8:40西峰山頂=>9:10マタエ=>9:30東峰山頂
10:20東峰発 東登山道=>11:20日向岳別れ=>12:20由布岳登山口=>別府にて温泉=>14:00 別府港発


やまなみハイウェイ由布岳登山口より

1.城島後楽園前付近より

 由布岳は、日本200名山に数えられ、豊後富士と呼ばれるトロイデ式火山である。
 また、山頂に同じ高さのビークを二つ持つ双耳峰といわれる形状をしている。

 この山は、大分自動車道や湯布院から見た方が美しく、また見事にそびえている。やまなみハイウェイからは、樹林の中より突然にそびえ立ち、名峰とは言えないが、場所を変えると日本百名山にしたいくらいだ。
2.由布岳1584mと飯盛ガ城1067m●
(●印の画像をクリックすると拡大します)

 飯盛ガ城は由布岳の西にそびえ、手を伸ばせば届きそうな山だが、実際は登ってみると結構大変である。
 途中の合野越と呼ばれるところまでは、由布岳と同じ道を進む。
 また、登山道はしばらくこの草原を進む。
3.これより登山道は樹林帯へ

 近くて遠そうな草原の道をゆくと、樹林に突き当たる。
 これより、放牧の家畜が出入りできないようにということで、柵がしてあり、それを越えて本格的な山の中の登山道へと続いてゆく。
4.登山道の様子

 樹林の中へ入って暫くは、気持ちの良い広葉樹の林をゆったりと歩く。
 また、登りはじめにはトイレもある。まだあまり登っているわけではないが、ベンチもあるので一応休憩のポイントだ。
5.合野越を越えて●

 合野越というのは、由布岳と飯盛ガ城の間の鞍部で、峠のようになっているところだが、ここを越えてジグザグに登山道を上っていくと、グイグイと高度を稼ぎやがて飯盛ガ城が遙かしたになってくる。
 なかなか長く登りが続くので、たびたび振り返り周囲の風景を見てこれまで登ってきたことに満足をする。
6.中盤の登山道

 他の山の登山道と比べてもそれ程大変というものではない。むしろ、ここまで来ると展望が利き、歩き安くもある。
7.途中の岩場

 こんなところもあるのか、とも思ったが、巻道があり難なく登山をすることができた。
8.マタエより振り返る●

 2時間ほどでマタエと呼ばれる、由布岳の東峰と西峰のコルに到着。
 ここは展望がよいので、多くの人がやすんでいた。また、登山道としては、傾斜が一番きつくなっている部分。
9.マタエ

 ここから登山道は二つに分かれる。
 岩場を登る西峰と比較的安全な東峰への道である。また、マタエを含めて火山の火口となっており、お鉢回りをすることもできる。
 西峰へまず登ったのだが、登山道が険しいのと、また、ここまで折り返すことにして、荷物をここに置いて進むことにした。
10.九重連山●

 九重連山は由布岳から見ると湯布院を挟んで西に聳え、まとまった山容が印象的である。
 左のピークが大船山、中央部ピークに九州本土最高峰中岳と天狗が城、それに重なって向こうに久住山、さらに右に三俣山と重なった向こうに星生山、さらに下って牧ノ戸峠となっている。
11.湯布院の町並みと九重連山●

 九重の山並みの右に涌蓋山(わいたさん)写真中央。この眺めが山頂から見た一番の風景かもしれない。
 
12.湯布院の町並み拡大●

 湯布院は田植えのため、丁度水田に水が入る頃だった。
 このまちのどこに全国から人を集めるエネルギーがあるのだろうか?ひょっとしたら、この由布岳を取り入れた風景が湯布院の売り物なのか?
13.マタエよりの西峰登山道登り口

 この鎖を見ると、ここから先の登山道の険しさが想像できる。
 実際、この部分はそれ程大変ではなかったが、やはり厳しい部分は存在した。
 
14.西峰登山道核心部●

 ここからの岩場登りが由布岳の中で最も厳しい部分だ。手がかりがしっかりあるので、この付近は気をつけて登ればそれ程難しくはないが、この折り返しの10m程が気を引き締めないと滑落の危険性が高い部分となる。
 
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